実は、専門学校の入試は6月から始まり、7月には旬を迎えているのです。
サクラ咲かない、専門学校入試の合格
志望校の中から出願校を選択し、受験。そして、合否の通知。厳しい冬を乗り越えて春を迎える桜の開花になぞらえ、咲く、散るの例えにもあるように大学受験の合格は、輝かしいゴールを表徴しています。
どんなゴールを描きますか?
一方、専門学校受験の場合の合格はどうでしょう。大学のような、サクラ=花が咲いた、散ったというより、種を蒔く、実をつけると言った方がしっくりきます。つまりゴールではなく、まさしくスタートそのものなのです。
さしずめ、種にあたるのが【資格】や【検定】で、花にあたるのが憧れの【業界、職種】とでもいえましょう。どんな花を咲かせたいか、どんな職業に就きたいかで、どんな種を、いつ蒔くかがポイントとなってきます。
大学受験は、客観的な基準をもって大学側に”選ばれる合格”になるのですが、専門学校は受験者の方が主観的に”選ぶ合格”と言えます。しかも、出願した先着順で、随時、合格が通知されます。ただし、専門学校でも、定員が少なく、倍率が出る医療系の学科等は大学受験に近い状況にあります。
あなたに合う入試方法は?
さて、大学、専門学校のいずれの受験にせよ、出願→入試を経てからの合格になるわけなのですが、どちらも、入試の種類は大きく4つに分類されます。
1.推薦入試
2.一般入試
3.AO入試
4.特待生/奨学生/スカラシップ入試
大学の方は4番の入試が各大学とも趣向を凝らして熱い状況ですが、専門学校は、3番がここ数年で主流となってきました。
元々、専門学校の入試の内容は、大学の一般入試のように一律に学科試験を課すものではなく、次に挙げる3種類がスタンダードです。
A.内申書等の書類を提出するだけでOK
B.内申書等の応募書類+面接を課す
C.さらに特定の科目の学科試験を課す
難易度の高い国家試験(看護、リハビリ等の医療系に多いです)はCが多いです。学校によって、また同じ学校でも学科によって違いますから、よく注意して確認してください。
難易度の高い国家試験(看護、リハビリ等の医療系に多いです)はCが多いです。学校によって、また同じ学校でも学科によって違いますから、よく注意して確認してください。
では、ある専門学校を受験する場合、何を基準に、どの入試方法を選択すればいいか。それには、それぞれの出願時期の違いを知ることが、大きなポイントになります。
1.の推薦入試は、10月1日から
2.の一般入試は、11月1日から
の出願受付となります。
の出願受付となります。
※大学卒業組、高校既卒組は推薦も一般も上記の日程よりも、一ヶ月前倒しとなります。
では、ここ数年で主流になっている3番のAO入試ですが、各都道府県単位でスケジュールを申し合わせているのが一般的です。大体、6月1日から『エントリー』という、正式な願書を出す前の事前予約的な申込みをします。その後、専門学校から出される課題に取り組んだり、面接を受けたりして8月1日から願書の受付がスタートします。
そうなると、早ければ8月中には合格が決まることになる訳です。
そもそも、専門学校のAO入試ってお得なの?
推薦/一般入試が秋口に設けられているのに対し、6月から始まるAO入試というのは一体何がお得なのでしょうか。
AO入試は、アドミッションポリシーという各学校の特色を生かした選抜方法がベースになりますので、当然、学校ごとの違いは様々ですが、以下の3点が最大公約数的な特徴になります。
調べて安心のAO入試
・入学金が免除だったり、学費が減免されたりと、お金の面で、優遇される場合が多いです。
・エントリー後の課題をこなすことで、入学即スタートダッシュにつながるモチベーションを高めることができます。
・学校によっては、夏休み中にAO入試希望者向けに合宿を兼ねた説明会をして、入学前から交友を深めさせ、新年度にありがちな人間関係を構築するためのお悩みを解消しようとするところもあります。
ただし、早めに進路を決めたい!安心したい!という気持ちが強いあまり、きちんとした分野研究や、複数校の比較検討がなされずに、学校選択に至るケースも少なくないのが現状です。
学校を選ぶ際の鉄板パターン
学校選択のポイントは何と言っても、綿密な情報収集と十分な比較検討です。
内容盛りだくさんの進路イベント
●高校生ならば進路部、担任の先生に相談する。
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●地域ごとに開催されている進路相談会、ガイダンス、フェスタ等に参加し、個別の学校 ブースで話を聞く。
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●地域ごとに開催されている進路相談会、ガイダンス、フェスタ等に参加し、個別の学校 ブースで話を聞く。
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●体験入学、オープンキャンパス、オープンスクール等に出向く。何度も。
この繰り返しが勝負を決します。
『敵を知り、己を知らば百戦危うからず。』孫子の兵法は、現代の専門学校選択にも活きています。