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電撃症・雷撃症の原因・症状・治療・予防(2ページ目)

電撃症は電気が体を通ること、雷撃症は雷に打たれることを言います。被害としては、軽症から即死まで様々です。電撃症・雷撃症は予防が大事ですので、その予防法をメインにご説明します。

清益 功浩

清益 功浩

家庭の医学 ガイド

医師

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。診察室外で多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

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雷撃症の予防

電撃症の予防は、電気がある場所を把握していれば、予防できます。しかし、雷は自然現象ですから、いつ自分に落ちてくるか判りません。
そこで、雷の性質を知っておくことが大切です。

■雷の性質
  • 一般家庭の数百~数百万倍の電流、電圧
  • 直撃での死亡率は80%以上

■落雷の予兆
  • モクモクと発達した一群の入道雲、頭上に急に発達した黒雲などの積乱雲
  • 突風や気温の低下、激しい雨
  • 雷鳴(ゴロゴロ)が微かでも聞こえれば危険信号で、突然落雷が発生する可能性があります。また、聞こえなくなっても、20分くらいは落雷の危険があります。

屋外

屋外の安全な場所です

■安全確保
  • 屋内に避難、待機させ、蛍光灯や電気器具から1m以上離れる
  • 屋内へ避難が難しい時には、高さ4m以上30m以下の高い物体の頂上を45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から2m以上離れた場所に避難する
  • 樹木の近くでは、側撃と言って、落雷を受けた物体・人から放電して被害を受けますので、2m以上離れて、速やかに安全な空間に避難する
  • グランドなどの広い場所では、中央付近が危険
自分だけは大丈夫、まだ雷鳴が遠いから大丈夫と過信しないことが大切です。
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