ドイツ料理(6ページ目)

ドイツ西部とライン川流域の料理

世界遺産の大聖堂で有名なケルンや、ライン川下りで人気のドイツ西部は、ドイツ最大のワインの産地もある地方。ベルギーやフランスと国境を接し、ベルギーに近いケルン方面ではムール貝料理、南部ではフランスのアルザス地方名物「フラムクーヘン」も定着しています。「フラムクーヘン」は小麦粉の薄い生地にハムや野菜やチーズをたっぷり乗せて焼くピザ風の料理です。

■ケルンの名物料理
ケルンを中心とするライン地方の名物料理は「ライン風ザウアーブラーテン」。ドイツ語で「ザウアー」は酸っぱいこと、「ブラーテン」はローストの意味。ライン地方のザウアーブラーテンは、ドイツ料理には珍しく馬肉を使います。馬肉のブロックをローストして、数日間酢漬けにし、果汁やワインを使った甘めのソースをつけて食べる一品です。牛肉で代用されたりもしますが、ちゃんと馬肉を使った伝統のレシピなら“vom Pferd“（馬肉使用）の表記がありますよ。

■フランクフルトの名物料理
ライン川の支流、マイン川沿いの町フランクフルトは、日本でもお馴染みのフランクフルト（ドイツ語ではフランクフルター）ソーセージの故郷。スモーク製法により皮には張りとツヤがあり、中身はジューシーな豚肉の茹でソーセージです。マスタードをつけて、やはりフランクフルト名物のリンゴ酒（ドイツ語名は「アプフェルヴァイン」）と一緒にどうぞ。