マンション管理士試験/マンション管理士の試験・勉強法

合格を勝ち取るための効果的な学習方法

専門学校、通信教育、あるいは独学のいずれを選んだとしても、結局は自分でいかに効果的に勉強するかが勝負を分けることになります。それには、まずこの試験独自の特徴を十分理解したうえで、学習の計画や対策を検討すべきです。筆者の実体験も踏まえて、効果的な学習方法をアドバイスします。

村上 智史

執筆者:村上 智史

マンション管理士ガイド

スケジュール帳

受験勉強は、計画と対策が肝心です!

専門学校、通信教育、あるいは独学のいずれを選んだとしても、結局は自分でいかに効果的に勉強するかが勝負を分けることになります。

それには、まずこの試験独自の特徴を十分理解したうえで対策を検討すべきです。

マンション管理士試験ならではの特徴は、以下の3つです。
(1) 分野別の出題数は、例年ほぼ一定である。
(2) 競争試験の色彩が強く、応用問題で受験者間の差がつきやすい。
(3) 「5問免除のアドバンテージ」を持つ受験生との競争がある。

出題数の配分を考慮した学習を進めよ

マンション管理士試験は、全50問の四肢択一試験ですが、例年分野別の出題割合はほぼ一定です。たとえば区分所有法と標準管理規約で20問。民法と管理組合の運営で9問。この2分野で全体の約6割を占めています。

したがって、自ずと試験勉強に割り当てる学習時間も、それに応じた配分を考えるべきです。特に区分所有法や民法に関する設問は、一筋縄では解けないひねった応用問題が出題されますから、基礎からじっくりと、丁寧に学習することをお勧めします。

また、民法・区分所有法からの出題については、裁判所の判例からの出題も見られます。最新の判例を中心に、その概要と論点を押さえておくとよいでしょう。知っているかどうかかで大きな違いが出ます。

ちなみに、裁判判例情報はこちらのサイトで検索できます。(http://www.courts.go.jp/search/jhsp0010?action_id=first&hanreiSrchKbn=01
区分所有法、管理組合などをキーワードにして検索して調べてみてください。

一方、試験後半部分で出題される、「建物の構造・設備等」については全体の2割を占めますが、特に事務系で現場経験のない受験者は苦手とする傾向があります。

設問内容としては、単に知識の有無を問う内容が中心です。だからと言って、この出題範囲が広いこの分野で高得点を狙おうと「深追い」するのはお勧めしません。基本書の学習と過去問練習を万全にして、7割前後得点できれば十分と割り切る方が賢明でしょう。

次ページでは、「5問免除」制度に関する対策についてご紹介します。
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