激戦のコンパクトSUV
日本勢ではホンダ・ヴェゼル、輸入車ではプジョー2008、ルノー・キャプチャーと立て続けに登場しているコンパクトSUVマーケットに、フォード・エコスポーツが参入した。全長4.2mくらいまでのBセグメント・SUVといえるカテゴリーに属し、都市でも取り回ししやすいコンパクトなサイズとハッチバックとはひと味違う、カーライフスタイルの広がりを感じさせるスタイルが魅力。
昨年の東京モーターショーで、ヴェゼル、プジョー2008、ルノー・キャプチャーが披露されたわけだが、今年1月に行われたフォード・フィエスタの発表会でエコスポーツの実車も展示されていた。
じつはエコスポーツの導入は、これらのライバルが披露される前からフォード・ジャパン内で検討されていたとのことだが、続々と登場する競合車には少し驚いたそう。何しろ日本導入を検討していた時は、MINIクロスオーバーやVWクロスポロくらいしかなかったからだ。
フォード最小SUV
さて、フォードといえば、エクスプローラーとクーガというSUVを日本にも導入しているが、エコスポーツはもちろん最も小さいサイズで、エンジンは1497ccの直列4気筒NAのみ。フィエスタの1.0L「エコブースト」の完成度が高いだけに、NAしかないのは少し残念ではあるが、エコブースト搭載車はMTとの組み合わせのみになるため日本上陸は見送ったそうだ。また、駆動方式は2WDで、4WDはブラジル向けのみになるという。
見た目よりも高く感じるフロアに乗り込み、運転席に収まるとアイポイントの高さを実感する。駆動方式はFFのみだが、最低地上高は180mmとルノー・キャプチャーの185mmよりも低いものの、プジョー2008の150mmよりも高い。
ルノー・キャプチャーと比べて遜色ないどころか、視界が少し高く感じたのはアップライトに座らせるシートポジションにあるかもしれない。
次ページは、フォード・エコスポーツの走りについて