中学校生活で大きく変わるのは、数学や英語などの勉強面での変化です。小学校に通っていたときとは違い、自分で考えて勉強しなければいけません。

こうした勉強面でのつまずきは、即、中1ギャップにつながります。中でも、数学は算数と違い格段に難しくなる教科です。しかし、そんな数学も、3つのポイントに注意した勉強のやり方をすれば、つまずくことがなくなります。​​​​

【中1数学でつまずかない勉強・目次】
 

中1数学でつまずかない勉強法1.正負の数の計算は左右にいくつ?で考える

中学校の教科書には、正の数・負の数の計算は、次のように解くように書かれています。

(-12)+(+5)
=-(12-5)
=-7
あるいは、
(-2)+(-3)
=-(2+3)
=-5
などです。

ところがこの解き方だと、「“+”だったところがいつの間にか“-”になっている」と不思議に思いながらも解いていくことになります。

「(-2)+(-3)」という計算でも、いつの間にか「-(2+3)」と、「“-”が“+”に変わっている」ことに気づきます。

そうこうしているうちに、数学が苦手な子は「“-”は“+”に変えていいんだ(同様に“+”は“-”に)」というマイルールを勝手に作ります。

結果として、
-7-5
=-2
と、やり出します(正解は-12)。

ガイドが教えている生徒の中にも、学校の教え方に戸惑う子も少なくありません。しかし、案ずることはありません。正の数・負の数の計算は、数直線で考えるとそんなに難しいものではないからです。

正の数・負の数の計算をするときに考えればよいことは次の3つです。
  • 負の数は左へ、正の数は右へと考える
  • +(-1)とか-(+1)のように符号が重なったら+は無視していい
  • -(-1)は+1と考える(マイナスのマイナスはプラス)
以上の3点を守るだけで、正の数・負の数の計算は、驚くほど簡単にできるようになります。

たとえば、この問題では、
(-12)+(+5)
=-12+5
と書き換えます。

「左に12、右に5進む」と考えると、「左に7」進んだことになるので、

(-12)+(+5)
=-12+5
=-7

で、計算終了です。

もう一つの問題でも同様に、
(-2)+(-3)
=-2-3
と書き換えます。

「左に2、左に3進む」と考えると「左に5」進んだことになるので、

(-2)+(-3)
=-2-3
=-5

で、計算終了です。
 

中1数学でつまずかない勉強法2.算数の計算をマスターする

さて、正の数・負の数の計算をシンプルに解く方法がわかったところで、問題は、解き方だけでは正の数・負の数の計算は習得できないということです。

例えば、「2.7-5.2」や「1/3+1/2-5/4」という計算はどうでしょうか。このような、小数や分数の計算が入ったとたん、できなくなる子は少なくありません。

ガイドの経験上、たとえ整数の正の数・負の数の計算をマスターしても、半数以上の生徒がこの小数や分数が入った正の数・負の数の計算でつまずきます。

理由は、小数や分数の計算そのものが苦手なことにあるようです。これは、小学校での算数のつまずきが原因と考えられます。算数・数学のような、積み重ねが必要な教科は、一つのつまずきが、後で学ぶことを困難にしてしまうのです。場合によっては、小学校の算数ドリルから復習することも視野に入れましょう。
 

中1数学でつまずかない勉強法3.途中の計算式を書く

最後に、数学でつまずかないために最も重要なことを紹介します。それは、「途中の計算式を書くこと」です。

途中の計算式を書くメリットは、式が複雑になっても手順通り計算していけばほとんどの問題が解けるようになることです。さらに、途中の計算式を書くことで計算ミスを防ぐことができ、仮に計算間違いをしても、自分がどこで計算を間違えたのか振り返ることができます。こうして、計算ミスをすることが次第に少なくなります。

実は、小学校では途中の計算式を書くように指導していません。塾に通っている子でも、途中の式を書かない子は少なくありません。

「3-2×4」という計算も、途中の式を書かない子に限って、自信満々に「4」と答えます(正解は-5)。確かに、この程度ならば、途中の式は必要ないかもしれません。

しかし、「-3+5×4+2」という問題ではどうでしょう。この計算を「10」や「12」と間違えないためにも、
-3+5×4+2
=-3+20+2
=17+2
=19
と、しっかりと途中の計算式を書かせることを大切にしましょう。
 

中1ギャップ克服は、反抗期に入る前の小学生から始める!

小学生のうちから身につけておけば、中学生になっても困らない学習・生活習慣を身につけるために親がすべきこと。

小学生のうちから身につけておけば、中学生になっても困らない学習・生活習慣を身につけるために親がすべきこと。

ここまで紹介した3つのポイントを守れば、中1の数学でつまずくことはほとんどありません。しかし、中1ギャップを克服するためにも、もっと大切なことがあります。それは、反抗期に入る前、つまり、小学生のうちから対策を始めることです。

これについては、ガイドの塾仲間の國立(くにたて)先生が出版した『小学生のうちに身につけたい! 「勉強」のキホン(あさ出版)』が大いに役に立ちます。こちらは、子どもが中学生になって学習習慣が確立できるために、親が守らなければいけないことが具体的に紹介されています。

あとは、学校で使っている問題集や市販の問題集などをくり返し解いて、間違いや計算ミスを減らすようにしましょう。

もちろん、問題集は解くだけでなく、答え合わせや間違い直しを丁寧にやることが大切です。そんな勉強のやり方を知りたい方は、ガイドの著書『おもしろいほど成績が上がる中学生の「間違い直し勉強法」増補改訂板』が参考になるので、ご活用下さい。
 

関連書籍

小学生のうちに身につけたい! 「勉強」のキホン(あさ出版)
おもしろいほど成績が上がる中学生の「間違い直し勉強法」増補改訂版(エール出版)
 

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