東京においても、南関東直下地震についての新たな予測が政府機関や大学の研究所から次々と発表されており、いよいよ発生が現実的なものとなってきました。
多くの方々が、防災グッズの購入や家具の転倒防止などの対策をされていますが、何よりも有効な耐震対策は、安全性が高く信頼のおける建物に引っ越すことです。
お部屋探しにおいても耐震へのニーズは毎年着実に上昇してきており、今、地震に強いといわれているRC賃貸住宅に注目が集まっています。
RC(鉄筋コンクリート)造の概要
RC造とは、鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete)の略であり、建物の主要な構造部に鉄筋(細い鉄)の入ったコンクリートを用いた造りとなります。
マンションやビルなどの中高層の建物に多く見られる構造ですが、近年はその性能やデザイン性などが人気を集め、一般住宅においてもRC造が広まっています。
RC造には、主に柱と梁で建物を支える造りのラーメン構造と、壁(面)で建物を支える造りの壁式構造の2種類があります。
ラーメン構造は主に5階建て以上の建物で利用されており、間取りの可変性に優れているという特徴があります。
一方で、壁式構造は5階建て以下の低層型に向いているといわれており、基本的に柱や梁が無い為、すっきりとした室内空間を造り出せるという特徴があります。
どちらの構造であっても、建築確認を取得する為には厳密な構造計算基準を満たさなければならず、高い耐震性を備えていることに変わりはありません。
但し、設計上では厳密な基準を満たしていても、肝心の施工がいい加減であったとしたら、建物の安全性には当然ながら疑問が生じます。
従って、信頼できる建設会社を見つけることが建築上最も重要なポイントであり、健全な賃貸経営への最初のステップとなっています。