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映画スターになったプロレスラー 中編

前編では、映画に進出して俳優としても成功を収めたハルク・ホーガン、ザ・ロック、ストーンコールドを紹介しましたが、映画で活躍したプロレスラーは古くから存在しました。“ポーランドの大黒柱”と呼ばれた伝説の世界ヘビ級王者スタニスラウス・ズビスコは1950年に公開されたイギリス映画に出演しています。そして日本人ではアントニオ猪木がハリウッド映画に出演しているのです!

小佐野 景浩

執筆者:小佐野 景浩

プロレスガイド

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アントニオ猪木もハリウッド映画に出演!

伝説の世界王者も50年代の映画に出演

前編では、映画に進出して俳優としても成功を収めたハルク・ホーガン、ザ・ロック、ストーンコールドを紹介しましたが、映画で活躍したプロレスラーは古くから存在しました。

最も古いところでは1950年4月に英国、同年6月に米国、54年10月に日本で公開された『街の野獣』(原題=NIGHT AND THE CITY)に“ポーランドの大黒柱”と呼ばれた伝説の世界ヘビー級王者スタニスラウス・ズビスコがロンドンのプロレス興行を仕切る往年の名レスラー、グレゴリウスという役で出演しています。

41年から95年まで黒人俳優として活躍し、60年公開の『スパルタカス』でカーク・ダグラス扮するスパルタカスと戦う剣闘士ダバダ役、ジョン・フォード監督の黒人差別に焦点を当てた西部劇『バファロー大隊』のラトレッジ軍曹役で知られるウッディ・ストロードはスクリーン・デビューした41年から62年までプロレスラーとしても活躍、46年から49年の3年間はプロフットボーラーとして3足のワラジを履いていました。

ジェームス・ボンドが活躍するイギリスの人気スパイアクション映画007シリーズでも大活躍したレスラーがいます。それは64年の映画の興行収益の世界第1位となった『007 ゴールドフィンガー』でボンドと対決するオッド・ジョブ役を演じたハロルド坂田です。坂田はハワイ生まれの日系二世で、48年ロンドン五輪に重量挙げライト・ヘビー級のアメリカ代表として出場したこともある日系レスラーの大物です。


アントニオ猪木がスクリーンで大暴れ!?

ハルク・ホーガンが『ロッキー3』に出演したようにシルヴェスター・スタローン作品に起用されたのは『パラダイスアレイ』(78年)のテリー・ファンク、アームレスリングを題材にした『オーバー・ザ・トップ』(87年)のスコット・ノートン。アームレスリングの世界選手権優勝、全米選手権3度の優勝を持つノートンは映画出演がきっかけでプロレス界にスカウトされて89年にプロレスラーに転向。日本でも人気を博しました。

さて、日本人レスラーでもハリウッド映画に出演した人はいます。それはアントニオ猪木。78年6月30日にアメリカ公開、日本では79年3月17日に公開された『がんばれ!ベアーズ大旋風』(原題=The Bad News Bears Go to Japan)にそのままプロレスラーのアントニオ猪木として出演し、名優トニー・カーティスと試合をして大暴れしています。猪木は76年6月26日に当時のプロボクシング世界ヘビー級王者モハメド・アリと格闘技世界一決定戦をやっており、世界で最も知名度のある日本人アスリートでした。この映画のDVDは『がんばれ!ベアーズ大旋風―日本遠征―』のタイトルでDVD化されています。
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