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ベイダー・タイム!来日20周年インタビュー

日本プロレス史に残る“最強外国人レスラー”ビッグバン・ベイダーが、2007年12月で来日20周年を迎える。来年にはゲスト来日を果たすも、話を聞けば、選手としての復活を約束してくれた。

執筆者:川頭 広卓

歴史的一夜に初陣!? ベイダーが来日20周年

2008年1月5日には、ディファ有明において、ベイダー来日20周年記念イベントが開催される
日本プロレス史に残る“最強外国人レスラー”ビッグバン・ベイダーが、1987年12月の初来日から20年を迎えた。

日本のファンに初お目見えとなったのは、たけしプロレス軍団(TPG)の刺客として登場した両国国技館大会。ビッグバン・ベイダーと名乗る巨漢の覆面レスラーは、新日本プロレスの象徴・アントニオ猪木を秒殺するも、その初陣は、余所者への拒絶反応が強かった当時のプロレス界に、TPGという超異物が入ってきたことや、当初予定されていたカードが大幅に変更となったこと、猪木が得体の知れぬ外国人にああもアッサリと敗れたこと。これらの要素が観客の怒りを極限まで逆撫でプロレス史に残る大暴動を生む結果となる。

奇しくも歴史的一夜に居合わせることとなったベイダーだが、以後の活躍は周知の通りだ。新日本プロレスの常連外国人選手として、シングル&タッグで奮闘。新日本ではIWGPヘビー級王座を、全日本プロレスでは三冠統一ヘビー王座を獲得した唯一無二の外国人レスラーで、猪木、長州、藤波、ハンセン、橋本、蝶野、武藤に三沢、小橋、高田、WWEスーパースターまで、そうそうたる顔ぶれと闘い、ありとあらゆる団体を席巻した。

200kg近い体重ながらも、リング上を軽やかに駆け回っては、ムーンサルトプレスをやってしまう跳躍力、スープレックス&バスターは破壊力に溢れ、何より、その迫力の中に“怖さ”を持ち合わせた数少ないレスラーでもあった。

そんな日本プロレス界屈指の功労者は、来日20周年という節目を迎え、来年1月に開催される『チーム・ベイダー主催興行 BIGVAN CRUSH!』で、試合こそないものの久々の来日を果たすという。

早速、アメリカはコロラド州の自宅にいるベイダーをキャッチ。国際電話でインタビューを試みると、かつてのエピソードはもちろん、驚くことに選手としての再来日を力強く約束してくれたのだった。
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