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借金するのが怖くなるドラマ3選

借金を負ったことで主人公が非日常の世界に踏み込むというのは、ドラマの定番パターンの一つ。そんな借金ドラマの傑作を紹介します。これを見ると怖くて借金ができなくなる?

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

現在放送中の『極悪がんぼ』。放送前には「フジテレビは『カバチタレ!』をヒットさせたこともあるし期待大、だけど月9のカラーにはあわないかも」とガイドは予想していました。しかし実際に観てみると期待ほどのおもしろさはなく、視聴率も10%前後をウロウロ。月9じゃない他の時間帯に放送していたとしても伸びそうにも思えません。

なぜか?考えてみると、フジテレビの『カバチタレ!』及び同じ路線の『ナニワ金融道』がおもしろかったのは、山口雅俊プロデューサーがキーマンだったのかと気がつきました。

山口プロデューサーはフジテレビ時代に他にも『ギフト』『きらきらひかる』『ロングラブレター~漂流教室~』などちょっと変わったドラマをヒットさせましたが、2005年に独立。退社後は映画『カイジ』で企画・脚本協力・プロデュース、『闇金ウシジマくん』で企画・プロデュース・脚本を担当。そして2014年5月16日に公開された劇場版『闇金ウシジマくん Part2』では監督もつとめています。

借金ドラマは山口プロデューサーの作品以外にもまだまだ傑作があります。三作選んでみました。

 

『LIAR GAME』

「対戦相手の大金を奪い合うゲームに巻き込まれた神崎直(戸田恵梨香)。「バカ正直のナオ」といわれる彼女は、最初の対戦者である中学時代の恩師、藤沢(北村総一朗)にあっさり一億円騙し取られてしまう。そこで彼女はマルチ商法を騙し返して潰したことがある天才詐欺師、秋山深一(松田翔太)に助けを求める。直と秋山のコンビはゲームを勝ち抜いていく」

借金を負った主人公が非日常の世界に踏み込むというのは定番パターンですが、借金が簡単に億円単位で増えていくのは桁外れ。「バカ正直のナオ」は秋山があっさり必勝法を見つけるとおもしろくないので足を引っ張るための役回りかと最初は思っていましたが、何回騙されても人を信じ、最後は参加者全員を救うことに成功するという重要なキャラクターに成長。自由競争社会の中でみんなが幸せになれないのか?というのがテーマだったんですね。

2007年にフジ土曜ドラマ枠で放送されたシーズン1は好評で、最終回は21時からの土曜プレミアム枠といっしょになった3時間スペシャルに(ほとんど総集編でしたが)。2009年にシーズン2として復活し、2010年の映画版『ザ・ファイナルステージ』で完結しました。

その後、ヒロインを多部未華子に変えて、2012年に映画版第2作『再生(REBORN)』で復活。これも内容はよかったと思うのですが、『ザ・ファイナルステージ』がきれいに終わったのにまだ続けるのか?と思われたのか、あるいは復活するまでの間隔が短すぎたのか興行的に失敗。フジテレビ、欲をかきすぎましたね。

次は「借金からのサクセスストーリー

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