どんな切手を選びたいか
特に理由がなければ、切手の状態はヒンジ跡無し(NH)か、軽いヒンジ跡(LH)までであり、かつ美品(F)以上のものを選んで入手したいところです。将来売却する時に状態の悪い切手は売りにくくなりますので、やはり状態の良いものを選んで買うのが無難です。もし「冠」のヒンジ跡の無い未使用極美品(NH・VF)が22万円で売られていたらどうでしょうか。これはお金に余裕があれば、ぜひとも買いたいところです(笑)。「冠」はヒンジで整理されてしまうことが多かったようで、完璧な状態の「冠」を見ることは極めて珍しく、カタログ評価の22万円以上の値段になる場合もあるでしょう。ただしヒンジ跡のないものに見せるために、裏糊を引き直した変造品(リガム)のリスクもあるので、入手には注意が必要です。
「みほん」切手の扱いについて
みほん字入りの「冠」(参考価格3~5万円)
使用済の「冠」もアリ?!
使用済の「冠」 安東県・満5.11.8(参考価格4万円)
さて、ここまで大人のための切手入門をコンセプトに解説してきましたが、さらに理解を深めていくために、次回の記事ではこれまで切手収集家に読み継がれてきた切手入門書をいくつか紹介したいと思います。