――ではオフの話も少し聞かせて下さい。達郎さんのご趣味は「手品」と伺っています。
達郎
ルーツは祖母なんですよ。祖母にマジックを習った当時3歳くらいの兄がマジックを披露しているVTRがまだ実家にあるんです。兄が凄く嬉しそうに母に簡単な技を見せていて、そこにまだ赤ん坊の僕がハイハイで乱入し、きゃあきゃあ言いながら仕掛けを全てバラバラにしてしまうという(笑)。
子供の頃は年に1回くらい大きな街のマジックショップに連れて行って貰い、何時間もかけて1つだけその日買って貰うマジックのグッズを選んだんです。大人になってからも興味は尽きなくて、今でもプロ仕様のショップで色々グッズを購入しています。本作の演出を手掛ける加藤敬二ともマジックトークで盛り上がったりして。僕のマジックを見て誰かが喜んでくれたり、驚いたりするのを見るのが凄く楽しいんです。もしかしたら僕のサービス精神の原点はマジックなのかもしれません。
(撮影:演劇ガイド・上村由紀子)
洋輔
そう……アレ、です。って、野球観戦なんですが(笑顔)。子供の頃からずっと一筋に応援しているチームがありまして、そのチームの試合を球場に観戦しに行く事もしばしばです。勿論、全試合のスコアはその日の内に確認します!
達郎
野球って筋書きのないドラマじゃないですか。僕も時間を見つけて球場に行くんですが、入り口でチケットを切って貰う瞬間にふと「僕たちの舞台を観に来て下さるお客様もきっとこんな風にワクワクした気持ちで劇場に入るんだろうなあ。」って感じたりするんです。普段は舞台に”立つ側”ですが、球場に行くと”観る側”のモードに切り替わりますので、その感覚も常に忘れないようにしなくては、と思いますね。
(撮影:演劇ガイド・上村由紀子)
人生は素晴らしい 生きるに値する
劇団四季の熱いメッセージを是非劇場で!
――では、『劇団四季ソング&ダンス 60 感謝の花束』について、お二人の熱い思いをお願いします!
洋輔
これだけ沢山のビッグナンバーを豪華に構成した作品は他にないと思います。普段から四季の舞台をご覧になっている方は勿論、四季の作品に興味はあるけれど、なかなか劇場に足を運ぶきっかけがないという方にも楽しんで頂ける内容になっていますので、劇場に足をお運び頂ければ嬉しいです。シンガーとダンサーの融合も見どころですし、劇団四季の理念である「人生は素晴らしい 生きるに値する」……この言葉を舞台から感じ取って頂けるよう出演者一同頑張っています。是非劇場で作品をご覧になって下さい。
達郎
劇団四季はお陰様で創立60年を迎えました。この作品のタイトルでもある「感謝の花束」は、勿論劇場にお運び下さるお客様に向けた言葉ではあるのですが、もう一方で60年前に劇団を創立し、その後四季と共に歩んできた沢山の先輩方の思いと共に舞台に立たせて頂くという事なのかな、とも感じています。また、この作品に使われているナンバーの全ての歌詞は「人生は素晴らしい」というメッセージに繋がっています。物語のある作品より更に曲に込められた思いがダイレクトに伝わるとも思うんです。お客様お一人お一人が「人生は素晴らしい」というギフトを劇場からお持ち帰り下さり、それを日々の生活の中で役立てて頂けたら最高に嬉しいです……劇場でお待ちしています!
(撮影:演劇ガイド・上村由紀子)
=グロールタイガー/バストファージョーンズ等、作品によってその佇まいをガラっと変える飯田洋輔さん(兄)と、『オペラ座の怪人』のラウル=シャニュイ子爵、『キャッツ』のラム・タム・タガー、スキンブルシャンクス等華やかで明るい雰囲気を存分に生かして舞台に立つ飯田達郎さん(弟)。ご兄弟で活躍するお二人にマチネの終演後、お話を伺いました。
どこかシャイな洋輔さんと屈託のないオープンな雰囲気全開の達郎さん。お話を伺っていてもご兄弟でありながら、全く違うキャラクター……そして本当に仲が良い! プライベートでも一緒に行動する機会が多いそうです。
『劇団四季ソング&ダンス 60 感謝の花束』 ヴォーカルパートと共に魅力的なのが、ダンサー達のパワフルで華麗なダンス! 自由劇場と言う濃密な空間で弾けるヴォーカルとダンスのマリアージュ、是非お楽しみ下さい。
劇団四季 ソング&ダンス60 感謝の花束
◆『劇団四季ソング&ダンス 60 感謝の花束』
現在上演中~2014年8月3日(日)千秋楽
自由劇場(東京 浜松町)
劇団四季公式HP → http://www.shiki.jp/
(詳細な日程、チケット料金等ご確認下さい)