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古典的ながらドラマに重宝される名前 ゴローとミチコ

時代とともに子どもたちの名前も変化しています。しかしドラマに登場する名前はそう変わらない。その代表がゴローとミチコ。おそらくゴローとミチコの雰囲気(自由に生きてるかんじ)が昔風というイメージを払拭し、重宝されているのではないでしょうか。その雰囲気はどこから来るのか、その背景に迫ります。

竹本 道子

執筆者:竹本 道子

ドラマガイド

時代はIT化とグローバル化で急速に変化を続けています。そして子どもたちの名前もまた変化しています。「子」が激減し、一郎、次郎そして五郎の名前がめずらしい今日、ドラマにおいては変化を見せません。ちょっと探ってみましょう。


ゴローとミチコ、名前の持つ印象を考えてみる

名前が持つイメージは、ドラマの色を視聴者に印象付ける即効性があります。例えば綾小路や道明寺といった画数の多い3文字苗字は裕福の代名詞であり、ヒロシはトホホの代名詞、名前の登場がドラマのカラーを左右します。

今回は『白い巨塔』や『Doctor-X ~外科医 大門未知子~』でお馴染みのゴローとミチコに焦点を当てて、その理由を探ります。


1. ゴローとミチコには新しい時代の匂いがする

ゴローとミチコはカタカナが似合います。画数が少なく、書くとシンプルなのでカタカナにすると雰囲気が出るのです。シゲミツもカツトシも、カズコもヤスコもカタカナ表記にするとなんだか重いかんじです。

漢字と違い無機質なカタカナは記号やデザインとして認知されます。 画数が少ない→軽いかんじ→デザイン性がある→今っぽい 新しい そんなイメージから、ゴローとミチコに新しい生き方を感じるのではないでしょうか。

2. 親近感のある名前である

「ゴローちゃん」「ミチコちゃん」リズミカルな響きです。

『白い巨塔』で西田敏行演じる財前又一郎は、唐沢寿明演じる娘婿 財前五郎のことを「ゴローちゃあん!!」と愛嬌たっぷりに呼んでいました。『警視庁捜査1課9係』では刑事 浅輪直樹(ミチコの恋人)が「ミチコちゃん」と可愛く呼びます。シゲミツちゃん、カツトシちゃんより「3文字+ちゃん」の方がテンポがあります。リズミカル→呼びやすい 覚えやすい 何度も呼んでいると親近感がわいてきます。

新しさと親近感、このあたりがゴローとミチコが今を生きる理由のようです。では、ドラマの中でゴローとミチコはどのように描かれているのでしょう。

 


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