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古典的ながらドラマに重宝される名前 ゴローとミチコ(2ページ目)

時代とともに子どもたちの名前も変化しています。しかしドラマに登場する名前はそう変わらない。その代表がゴローとミチコ。おそらくゴローとミチコの雰囲気(自由に生きてるかんじ)が昔風というイメージを払拭し、重宝されているのではないでしょうか。その雰囲気はどこから来るのか、その背景に迫ります。

竹本 道子

執筆者:竹本 道子

ドラマガイド



ゴローとミチコ、人物像を探ってみる

自由の旗を振るゴロー

ドラマ『北の国から』で田中邦衛が演じた組織に属さない黒坂五郎、『白い巨塔』で唐沢寿明が演じた組織がすべての財前五郎。一見違うようですが、二人とも絶対に自分を曲げない強力なキャラクターです。高嶋政伸主演『お祭り弁護士 澤田吾郎』の吾郎はお祭り最優先。『孤高のグルメ』の主人公 井之頭五郎はひとり飯最優先。自分の美学を確立し人生を謳歌しています。

4人のゴローに共通しているのは、人生に妥協することなく自分の価値観を貫くところ。自分という個性を置き去りにして、なんとなく生きることをよしとしない。それがゴローなのです。

映画『スローなブギにしてくれ』や『たんぽぽ』、ドラマ『うぬぼれ刑事』では、ゴローはカタカナで登場します。カタカナはゴロー度を強化します。ゴローは個性的で芸術肌、西洋的でアウトロー。カタカナのゴローからはそんな印象も感じられます。
もちろん、どこか不良っぽさを持ったゴローを女性はほっておけません。そう、ゴローはもてるのです。

しかし、社会的に成功している財前五郎も井之頭五郎も、確乎不動を貫くこと、自由の旗を振ることが実は孤高であることを知っています。一人の女性を愛し、家庭に縛られるということよりも、孤高であっても縛られない生き方を選んでいます。これもゴローらしさと言えるでしょう。


 

愛がすべてではないミチコ

『ドクターX~外科医 大門未知子~』で米倉涼子演じた主人公未知子はファッショナブルでかっこよく誰にも媚びない。医師としての技量だけで自分の生き方を貫いています。『警視庁捜査1課9係』主人公加納 倫太郎の娘、中越典子が演じた倫子はパティシエール。恋人を残して留学したり、念願のケーキ店を開店させたり、停滞することなく常に前進、我が道を突き進んでいます。『よろづ占い処 陰陽屋へようこそ』で倉科カナが演じた只野路子は教師、空回りしながらも良し悪しをハッキリ言うリケジョです。『お金がない!』で財前直見が演じた神田美智子はビルのメンテナンス会社に勤務、どんな肩書きの人間に対してもきちんと意見を言い、同僚からも頼りにされています。

彼氏がすべてではない自立した人間として生きる。それがミチコです。また、ミチコは周囲の意見を「そうよね」と丸のみすることなく、正々堂々と主張します。主張するミチコは現在を生きる女性の代弁者として存在しているのです。



つまり、ゴローとミチコが今もドラマの中で錆びない理由が、1.世間に媚びない 2.主張する 3.愛に溺れない という共通点にあるのです。


説得力があるのかないのか、定かではありませんが、こんなことを考えながらドラマを見ると、なんだか世界が広がります。登場人物の名前を意識しながら、「なるほどね」「そりゃないだろう」「ゴロー!」「ミチコ!」そして「ヒロシ…」と盛り上がってみるのもいいかもしれません。





 



 





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