自動車保険

就職でマイカー購入 自動車保険のトクする入り方

新社会人になって、初めてマイカー購入する方もいらっしゃることと思います。初めて自動車保険に入る場合、割高なものに入ってしまうことも。そこで、親と同居している場合、セカンドカー割引など得する入り方を紹介します。

執筆者:柳澤 美由紀

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「社会人になったので、自分の車を買おうと思っています」というAさん(23歳男性)。親と同居しているのでローンの支払いはなんとかなりそうですが、「問題は自動車保険なのです」と、ご相談に見えました。

代理店をしている知り合いに見積もりを頼んだら、年間保険料が10万円をはるかに超えていたのだそうです。「自動車保険を安くする裏ワザはないですか?」という彼に対して、ガイドがアドバイスしたこととは!20代ドライバーの保険料負担を軽くする自動車保険の入り方を紹介します。
 

親と同居している間に自動車保険に入ろう

ドライブ

新社会人になって初のマイカー購入。保険もしっかりチェック

「Aさんのお父さんは車を持っていますか?」と聞くと、「はい。でも、車の趣味が合いません。駐車スペースはあるので、自分で払えるのなら買っていいと言われています」との返事。

「いやいや、そういう意味で質問したのではありません。お父さんの車にかけている自動車保険の等級が11等級以上なら、お手元の見積もりよりも安く自動車保険に加入できる可能性があるのでお聞きしたのです」と伝えると、キョトンとしています。

Aさん「どういうことですか?父は20等級だったと思いますが……」

ガイド「おおお、それは素晴らしい!Aさんはお父様と同居されていて、かつ、お父様の自動車保険の等級が11等級以上なら『セカンドカー割引』が使えます。これを利用して保険料負担を軽くしていきましょう」

セカンドカー割引を利用すると、2台目以降の車にはじめて自動車保険を契約する場合に、適用条件を満たせば通常の6等級よりも割引率の進行した7等級が適用されます。等級が上がるほど割増引率が有利になるので、2台目、3台目の車を購入される際にはしっかり活用したいものです。等級制度については記事「保険金請求前に確かめて! 自動車保険の賢い活かし方」もご覧ください。

セカンドカー割引の適用条件は次の通りです。
 
  1. 1台目の契約が11等級以上であること
  2.  いずれも自家用8種であること
  3.  いずれも個人が所有している車であること
  4. 2台目以降の記名被保険者が、1台目の記名被保険者、その配偶者またはそれらの同居の親族であること
  5.  2台目以降の車の所有者が1台目の記名被保険者、その配偶者またはそれらの同居の親族であること

セカンドカー割引を使うのに、1台目の保険会社への手続きは不要です。1台目とは違う保険会社で2台目の契約をすることもできます。
 

セカンドカー割引で、自動車保険はどのくらい安くなる?

Aさん「では、父に頼まなくてもセカンドカー割引を使って自動車保険に入れるのですね。正直、父とはあまり仲がよくないので助かります。どれくらい安くなるのですか?」

ガイド「手続きをするときにお父様の自動車保険の保険証券番号など、1台目の契約に関する情報の一部を伝えなければいけません。セカンドカー割引を使うことは、お父様にちゃんと承諾をとってくださいね。では、どれくらい保険料負担が軽くなるのかご説明いたしましょう」

セカンドカー割引による保険料の節約効果は車種や運転者年齢条件設定などにより異なるので、「●●円節約できます」といえるものではありません。しかし、新規で6等級からスタートする場合の等級係数と7等級からはじめた場合の等級係数は次のように変わります(等級係数は自動車保険参考純率における改定後の係数を表示しています)。

等級係数は低ければ低いほど保険料は安くなります。Aさんは23歳ですから、21歳以上補償に該当します。6等級の等級係数は1.03ですが、7等級になると0.89となります。等級係数は純保険料(契約者が支払う保険料から経費などに相当する付加保険料を差し引いた部分)だけに影響するので保険料にそのまま適用することはできませんが、等級係数だけでいえば、約13%の削減となります。
新規契約する場合の等級係数undefined

図表1:新規契約する場合の等級係数 

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