まるでサイダー! ガスたっぷりの炭酸泉
大浴場の利用時間は9時~21時。日中は日帰り客も多く賑やかです。いよいよ浴室に入ると大きな湯船には茶褐色の湯がたたえられ、湯船も床も壁にも湯が染み込み、そこには別世界が広がっています。しかし、すぐさまドボン! というわけにはいきません。長湯温泉には入浴の流儀があり、正しく入ると泉質の効果を得やすくなるといわれています。館内の随所には「入浴のススメ」なるものがありますが、ここでは一部をご紹介しましょう。
- 大きな湯船で5分~10分
温度は49度~51度あるので、最初は熱く感じるかもしれませんが、茶褐色の湯にゆっくり体を沈めていきましょう。額からうっすら汗をかき始めたら終了します。 - 露天風呂で10分~15分
前の湯船と比べると温度が低くなっています。川音を聞きながらじっくりと入浴しましょう。 - 水風呂で3分~10分
冬場は気後れしますが、最後は生まれたての炭酸泉に浸かりましょう。十分に体は温まっていますので時間をかけて体を沈めて。そして、浴槽内をかき混ぜると……。シュワシュワ~、と小さな気泡が肌にびっしり! これぞ長湯の真骨頂です。
湯上りのお楽しみには水色をした「ラムネソフト(夏季限定)」をどうぞ。温泉の受付で販売されています。入浴することにより体内に炭酸ガスが吸収され、それが全身の血管を拡張して血流をスムーズにします。血液に流れがスムーズになることで血圧を下げ、心臓の負担が軽くなるので、心臓の働きが改善されるというわけです。また、炭酸イオンの働きが皮膚の炎症を抑えたり、関節リウマチ、坐骨神経痛のような痛みや運動障害を伴う疾患などに効果があります。長湯温泉は、重炭酸イ オンとカルシウム、マグネシウムを多量に含み、その上に鉄分も含有していますので、アレルギー性疾患や慢性の皮膚炎、ジンマシンに効果があります。(出所:長湯温泉観光協会のホームページ)
朝風呂のオススメは3つある家族湯の「権現の湯」。半露天の湯船には夜間に注がれた湯の成分が湯面をビッシリと覆っているのです。その膜をかき分けながら入る湯は、まさに至福の時。川風に吹かれながら爽やかな朝が迎えられます。
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