介護支援専門員(ケアマネジャー)/ケアマネージャー(介護支援専門員)とは

ケアマネのキャリアアップ 主任ケアマネージャー編(2ページ目)

ケアマネージャーがさらに資格を取得してキャリアアップする際、考えられる資格の1つが主任ケアマネージャーです。この資格は、地域包括支援センターや加算を取得する居宅介護支援事業所に必要なもので、ケアマネージャーを後方支援することが期待されています。資格取得には研修を受ける必要がありますが、困難な事例をチームワークで支える際に欠かせない存在で、とてもやりがいのある仕事です。

執筆者:鈴木 康修

資格を取得するには

主任ケアマネージャーの資格を取得するには、所定の研修を受ける必要があり、受講対象者は下記に掲げるいずれかの条件を満たさなければなりません。

■主任ケアマネージャーの受講対象者

専門研修課程1及び2又は更新研修を修了し、以下の1~4のいずれかの条件を満たす方

1.専任の介護支援専門員として従事した期間が、通算して5年(60か月) 以上

2.ケアマネジメントリーダー活動等支援事業の実施及び推進について(平成14年4月24日老発第0424003号厚生労働省老健局長通知)に基づくケアマネジメントリーダー養成研修を修了した方で専任の介護支援専門員として従事した期間が通算して3年 (36か月) 以上

3.日本ケアマネジメント学会が認定する認定ケアマネジャーで、専任の介護支援専門員として従事した期間が3年 (36か月) 以上

4.介護保険法施行規則第140条の52第2号のハに規定する主任介護支援専門員に準ずる者として、現に地域包括支援センターに配置されている方

■主任ケアマネージャーのカリキュラム

埼玉県の場合、主任ケアマネージャーの研修は座学と演習が中心で11日間かかります。事例を提出し、アセスメントや自己評価、グループワークを行うことで、自身のマネジメントを振り返り、理解を深めていきます。

資格取得にかかる費用

自治体によって差がありますが、概ね3~5万円程度かかるようです。介護職員キャリアアップ支援事業費補助金という名目で、主任ケアマネージャーに関する費用を補助している自治体もありますので確認しましょう。ただし、確認したところ補助は法人に対して行っており、訪問入浴や福祉用具貸与事業所など主任ケアマネージャーとの関連性が低いと思われる事業所は、適用除外としている場合もありますので確認してください。

多様な研修

関連する研修も多く、介護予防ケアマネジメント研修や、介護予防従事者レベルアップ研修、ケアマネージャー・主任ケアマネージャーのレベルアップ研修とフォローアップ研修など数多くの研修が存在します。必要な研修は職場から受講を求められることもありますが、個人的に受講することも可能です。

厚生労働省は、主任ケアマネージャーなどの研修に必要なカリキュラムの見直しを行っており、計70時間の研修カリキュラム案を出しました。「人材育成と業務管理」という講義が3時間設定されており、スーパーバイザーとしての役割が期待されていると感じます。今後、主任ケアマネージャーの更新時に行う研修も予定されているので、今後、有益な情報は記事でお伝えしていきたいと思います。

関連記事
ケアマネージャーの更新研修を35時間増加へ
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます