ふたりで学ぶマネー術/ふたりで学ぶマネー術

育児休業給付金がアップ! 夫婦で育休、どう取る?(2ページ目)

2014年4月から育児休業給付金の支給率が一部変更になり、4月1日以降に育児休業を開始する場合、休業開始から180日目までは、休業開始前の賃金の67%に引きあがられることになりました。今回は、育児休業給付金について解説します。

平野 直子

執筆者:平野 直子

ふたりで学ぶマネー術ガイド

  • Comment Page Icon

夫婦で育児休業、どう取得する?

ふたりで育休取る方法、考えてみようか……

ふたりで育休取る方法、考えてみようか……

P1
では、母親のみが育児休業を取得するイメージ例を紹介しましたが、夫婦ともに育児休業を取得すると、それぞれが休業開始から180日間、給付率67%を適用することができます。夫婦でそれぞれが育児休業を取得する方法として、「パパ・ママ育休プラス」という制度があります。この制度を使った場合、後から育児休業をする方は、子どもが1歳2カ月に達する日の前日までの育児休業に対して、最大1年まで育児休業給付を受けることができます。

【参考コラム】●父親の育児休業取得を支援、「パパ・ママ育休プラス」とは?(共働き夫婦の育児休職、マネープランはどうする?)

これまでは、「いくら夫婦で育児休業を期間延長して取得できても、収入面で心配……」という方も多かったと思いますが、夫婦で育児休業を取得する時期を工夫して、一家の収入を調整する、ということも可能になります。今回の支給率変更を「パパ・ママ育休プラス」にあてはめてみたイメージ例は以下のとおりです。

厚生労働省・都道府県労働局・ハローワークのリーフレットを参考にガイド平野が図表作成。(クリックすると拡大表示されます)

厚生労働省・都道府県労働局・ハローワークのリーフレットを参考にガイド平野が図表作成。(クリックすると拡大表示されます)


制度は少しずつ改良されていても、職場の風土や人事評価制度、周りの人の意見などで、なかなか育児休業を取りにくい、という方も多いようです。けれども、育児休業を取得しやすい職場も着実に増えていて、ガイド平野がライフプラン相談でお会いするご夫婦でも、ご主人が育児休暇中、という方も多くいます。

夫婦で家庭もお互いのキャリアも大切にしながら、「2人目が生まれた場合」「お互いの育児休業中の収入」や「時短勤務期間中の収入」「完全復職後、将来の収入」などをライフプランに盛り込んで、住まいの予算や夫婦で実現させたいことを叶えるための家計管理方法なども決めています。

これからお子様を予定している方は、ぜひ職場の制度などをチェックしてみてはいかがでしょうか。厚生労働省「イクメンプロジェクト」には、男性の育児休業制度についてよくある質問も掲載されています。職場の制度と併せて、こちらも参考にしてみてください。

厚生労働省「イクメンプロジェクト」
育児休業制度についてよくある質問

【関連リンク】
イクメンは家族の将来&日本経済を救う!?
共働き夫婦の育児休職、マネープランはどうする?
共働きのワークライフ&マネーバランス
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます