痴漢とセクハラ
痴漢とセクハラは男女共にご注意を。特に、バスなどの公共交通機関を利用している際に、お尻をさわられたり、手を握られたり。街中のアーユルヴェーダ施設で、施術中におかしなところまでマッサージされたというケースも……。男性では、レストランで仲良くなった現地男性が、勝手に自分のゲストハウスまでついてきて、「一緒に寝よう」と言われたといった被害も出ています。女性も、トゥクトゥクの運転手に「キスしないと帰さない」と言われたなどのセクハラにあっています。ガイド自身、バスに乗っていたところ、隣に座った男性に「I Love You」とつきまとわれ、ボディータッチされたことがありました。
アーユルヴェーダ施設で、施術を受ける際には、女性の方は、女性セラピストの有無を必ず確認しましょう。パンツ一丁で全裸になるアーユルヴェーダ施術。男性が女性に施術を施すことは、常識的に考えてまずありません。
街中で、しつこい人につきまとまわれたら、徹底的に無視を貫く、近くのホテルや警察に逃げ込みましょう。特に、外国人女性の一人旅は目につきやすく、絡まれやすいです。ボリウッド映画のように目が合っただけで恋に落ちたり、笑顔を向けられただけで好意があると勘違いされたり!?といったこともあるので、サングラスの着用もおすすめ。既婚者でなくても、左の薬指にニセの結婚指輪をはめてみてはどうでしょう。家族を大切にする人の多いスリランカ。色恋沙汰には効果的です。
麻薬関連事件やレイプなども……
夕暮れ時のビーチはきれいだけど…… (c) Ruchira
人気のない深夜のビーチで、麻薬を勧められ、断ったところ背後から金属の棒で殴られ、海に投げ込まれたといった被害も。夜のパーティーでお酒を勧められ飲んだところ、薬が入っており、気付いた時には知らない場所でレイプされていたという悲惨な事件や、カップルで襲われたケースもあります。
夜間、危ないパーティーには近づかない、人気のない場所は避けるなど、十分ご注意を。また、麻薬等薬物には絶対に手を出さない、近寄らないように!
困った時は気丈に「エパ!(やめて!)」
どのケースも、基本的な注意さえしていれば避けられるものです。それでも、被害にあった旅行者がいます。スリランカの治安は良好とは言え、十分な注意を心がけてください。その他、外務省 海外安全ホームページ(スリランカ)にも、日本人旅行者が巻き込まれた被害例や対応策が掲載されています。
万が一、被害に会いそうな場合には、自分の意思をしっかり示すのが大切。押しの強い人が少ないので、気丈に振る舞えば、まずトラブルに巻き込まれることはありません。困った時には、現地で利用されるシンハラ語で「エパ!(やめて!)」と言ってみて。迷惑そうな顔で、周りにも聴こえるくらい大声で叫んでみましょう! 何かの呪文か?と思うくらいの効果がありますよ。