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1億2000万分の1の「笑っていいとも!」 その2(2ページ目)

好評につき(?)、「笑っていいとも!」を個人的に振り返る企画の第二弾です。前回以上に個人的記憶に頼っているため、資料等で確認できていない点も多々ありますが、そこは「美しい思い出」ってことでお許しください。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド


デビュー当時のイメージは「軽薄無知」

当時、インテリ芸人というレッテルを付けられていたタモリとは対照的に、所ジョージには軽薄で無知というイメージが広まってました。街中いたるところにある「月極駐車場」の看板を見た所が、「月極というチェーン店はスゴイ!」と驚いたというエピソードが大反響で、おバカタレントのハシリみたいな扱いを受けてました。もっとも、この話を最初にしたのは所自身なんですが。

「所ジョージのオールナイトニッポン」を生きがいのように毎週聞いていた当ガイドにとっては、「この人一般人と違う角度からものを見てる」という印象でした。それがテレビでは、分かりやすい方向に誤解されて、単なるオバカと見られてる。このままでは飽きられてしまうのではと、若僧なりに危惧してました。

「いいとも」は毎週水曜の出演でしたが、実は出始めの頃についてはあまり覚えてなく、いまひとつ活躍できていない印象でした。たしか水曜のメインはタモリと山本晋也がお悩み相談するコーナーでした。

運命のジャンケン

ある時、そこへ別コーナーの所ジョージとその他のレギュラーが「乱入」してきて、自分達にも悩み相談をさせろと直訴した、ように記憶してます(この辺があいまい)。そこでコーナー参加を賭けてジャンケンを行い、勝ったのが所ジョージでした。

CM明けのコーナーは、当然のように所サンが中心となり、得意のギターで披露した即興の歌も大爆笑を獲得して、次週以降も相談コーナーのレギュラーとなりました。その人気を受けて、タモリもトークの中で「すっごいですね~」とものまねを連発。当人の口癖というよりもタモリが広めたことで、84年に新語・流行語大賞の大衆賞を獲得しました。そこからの活躍は誰もがご存知のとおりです。

正直な話、もしもあそこで負けていたら、所ジョージというタレントの状況は変わっていたように思います。ブレイクしなかったとは言いませんが、お笑いビッグ3に並ぶ大御所的存在にまで登りつめたかどうか。
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