販促プロモーション/販促・プロモーションの基礎知識

会社案内のポイント その1 会社案内の目的(2ページ目)

会社案内は使い方によって商談を進める大きな武器となります。今回はさまざまな目的別に、どのような会社案内が必要となるのかについてご紹介します。

横井 孝治

執筆者:横井 孝治

介護・販促プロモーションガイド

会社案内は、目的別に大きく3つに分けられる

次に、会社案内そのものを作成・配布する目的について考えてみましょう。

会社案内の目的は、大きく次の3つに分けることができます。

■目的1.自社のブランディング&信頼感の向上
企業理念、企業情報、事業ドメインなどを紹介し、企業イメージの向上や、信頼感を高めることを目的とするもの。多くの会社案内は、この目的のために作られています。

直接的に商品やサービスを売り込むのではなく、Webサイト、チラシ、パンフレット、提案書などの販促ツールを保管する役割が求められます。

【主な読者ターゲット】

  • 新規見込客
  • 新規仕入れ先
  • 金融機関
  • 株主


■目的2.自社の商品&サービスの営業案内
目的1と同様に「会社案内」と銘打っていても、もっと営業寄りの目的で作られる場合もあります。

企業理念などの抽象的な内容をなるべく減らし、具体的な商品やサービスのラインアップを中心に構成し、総合パンフレットのように使用されます。初期商談時などに、ラインアップの広さを見せることで相手の反応を探りたい場合などに有効です。

【主な読者ターゲット】

  • 新規見込客


■目的3.優秀な人材の確保
販促や営業といった目的ではなく、人材の採用活動のために会社案内を作成することも少なくありません。この場合は呼び方を変えて「入社案内」と言うこともあります。

さまざまな企業のなかから自社に興味を持ってもらうために、先輩社員の紹介や社風、人材育成についての考え方などを、写真やイラストなどを多用して臨場感を伝えるようなデザインにまとめることが多いです。

【主な読者ターゲット】

  • 新卒の求職者
  • 中途の求職者(こちらを主要ターゲットにすることは少ない)

 

大切なのは「フェーズ」×「目的」の組み合わせ

効果的な会社案内を作るには、販促&営業を進めていくなかで、「どのフェーズで」「どんな目的で」使用するのかという組み合わせをきちんと把握しておくことに尽きます。

そこさえハッキリしていれば、そのために必要な情報を、見やすく、わかりやすく整理していくことで自然と会社案内が形になっていきます。

「なんとなく」の会社案内を卒業して、ちゃんと意味を持った会社案内をモノにして、うまく活用してくださいね。

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