解き方のポイント
過去問を漫然と解いていても真の実力が付くとはいえません。以下のポイントを押さえておくと、より学習効果が高まるはずです。○基本テキストと突き合せる
自分が使っている基本テキストと対応したものであれば、過去問出題箇所と基本テキストの対応箇所を突き合せて、理解を深めて下さい。
特に、過去問を解くときに間違った箇所は、基本テキストに注意書きを書き込んでおきましょう。改めて基本テキストを学習する時に、自分の理解が浅かった箇所が一目瞭然になり、テキスト学習の効果が高まります。それと同時に、過去問題集側の問題番号の方にも、間違えた回数分だけチェックを付けておきましょう。
○解答用紙を準備して、1問1問、解答と採点に手を抜かない
過去問を解くときは、簡単なものでいいですので、解答用紙を自分で作るなどして用意しておくことをお勧めします。 解答用紙に1問1問、○・×を記入し、結果を採点していくことで、集中力が高まるからです。
問題集を目で追って考えるだけとか、ちょっとしたメモ帳などに解答を走り書きする程度では、採点に力が入りません。過去問学習で大切なのは、ただ問題数を流れ作業的にこなすことではなく、間違えた箇所に関する正しい理解を身に付けること。
この作業で手を抜いてしまうと、「過去問はたくさんこなしている割に、実力が上がらない」といった状況に陥る危険性があります。
○過去問は試験本番直前まで何度でも回す
過去問学習は、試験本番直前まで、全科目を何度でも回し続けて下さい。社労士試験は、「まんべんなく勉強して、不得意科目を作らない」ことが大切です。
1問1答型の問題集を解いていると、何回やっても全問正解になることはほとんどないと思います。私の場合も、1つの問題集を少なくとも5回転はさせました。
過去問題集が最良のテキストに
過去問を何度も解いていると、自分が何度も同じ間違いをしていることに気付かされます。前述したように、間違えた問題に都度チェックを入れていると、チェックマークがたくさん貯まるので一目瞭然です。何度も同じ問題を間違えていると、気が滅入ってしまうものですが、逆に考えると、自分だけのオリジナル教材ができたとも考えられます。
特に本番直前は、足切り対策のために、不得意科目の克服が合格へのカギを握ります。今までご紹介してきた方法で過去問題集を解いていれば、自分が試験直前に何を勉強すべきかがすぐに分かる最良のテキストになっているはずですね。