カーサ・ボーヌス・パストール「善き羊飼いの家」は誰でも泊まれる宿泊施設

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緑のあふれる敷地内に入口があります

バチカンの近くにある巡礼者のための宿泊施設カーサ・ボーヌス・パストール(Casa Bonus Pastor=善き羊飼いの家)をご紹介します。名前から、キリスト教徒しか、利用できないのでは?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。2000年の聖年の際に世界中からローマにやってくる巡礼者を迎えるためにオープンしましたが、実は誰でも利用できる宿泊施設。しかもレストランは宿泊客でなくても利用可能ですので、まずは気軽に食事をしに行ってみませんか?

フロントを通ってレストランへ

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レストランのドアがまだ閉まっていたら、ラウンジで待ちましょう

基本は宿泊施設ですので、まずフロントの前を通りますが、レストランに行く旨を伝えればスムーズに奥に通してくれます。その際、フロントデスク前に掲げてある「本日のコースメニュー」を撮影しておきましょう。レストラン内にメニューは置いてないからです。

フロントを抜けるとロビーがあります。レストランがまだ準備中の場合、こちらでゆっくり待ちましょう。脇にあるバールで食前酒を飲んでもいいし、フリーWi-Fi(パスワード不要)もありです。

 

レストラン

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レストラン店内。奥の壁にはもちろん十字架です

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コースメニューに込みのワイン(Castelli Romani DOC)と水(Egeria)。

店に入ると、隣のテーブルとの距離がやけに近いのに気づくはず。その隣の席にお客さんが座れば、ほとんど相席状態……。ここはもう観念して、とりあえず隣のお客さんに"Buon appetito"(ブオン・アッペティート=おいしい食事をどうぞ)などど挨拶をしてみましょう。100%の確率で知らない隣人との会話が始まるはずです。隣人はイタリア人とは限りませんので、知っている言語で国際交流をどうぞ。

メニューはコース料理1種類のみでもう決まっているので、ウエイターがまず聞いてくるのはルームナンバーです。宿泊客ではない旨を告げますが、一言で簡単に済ませたいなら、イタリア語で"Esterno"(エステルノ=外部者)と言うと一発で通じます。

 

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ある日のプリモ・ピアット。リコッタチーズ入りラヴィオリ

そしてテーブル上にすでにおいてあるワインと水のボトルを確認します。どちらもローマならではのブランドですが、ワインは赤(rosso)か白(bianco)、水はガス入り(frizzante)かガスなし(liscia)が選べますので、お好みでない方が置いてあったら替えてもらいましょう。ちなみにワインは1本飲み切っても、口をつけなくても、すべて込みなのでお値段は変わりません。

 
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ある日のセコンド・ピアット。奥にはボールいっぱいのサラダ

コースメニューはプリモ・ピアット(第一の皿)でパスタ系、セコンド・ピアット(第二の皿)で肉料理などが出て、あとはボールいっぱいのサラダが出ます。プリモとセコンド用の皿はすでにテーブルにセットしてあり、ウエイターがトレイを持って席を回り、各自の皿に盛ってくれます。大盛り、少な目の希望はこの時に伝えましょう(でも「少な目」と頼んでもたぶん普通盛りです)。サラダの味付けはオリーブオイル、ビネガー、塩、こしょうでお好みの味に。もちろんかごいっぱいのパンも出ます。

 
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デザートのチーズとフルーツ。メニューに「フルーツ」の記載があっても、ケーキにかわることも

デザートはチーズとフルーツです。チーズはぜひパンと一緒に食べてみてください。ローマ名物のリコッタチーズ(写真中央の白いチーズ)、美味です。フルーツはこれでもか、とボールいっぱいで出てきます。

これだけの量が出て、コースメニューのお値段は、ひとりたったの16.50ユーロ! しかもディナーも同じ値段です。どうでしょう、他人と相席状態は気が重いかもしれませんが、抜群のコストパフォーマンスといえるでしょう。

 

食事のあとは

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ラウンジ脇にあるバール

コースメニューには食後のコーヒーは含まれませんので、場所を移動して先述のバールで飲んで行くのもよしです。エスプレッソはたったの90セント! フルーツだけでは物足りない甘党のあなたには、各種市販アイスが揃っています。バールのお会計はこちらで済ませ、最後にフロントで食事代を支払います。

フロントで

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バチカン土産。2014年4月27日に列聖されたヨハネ・パウロ2世とヨハネ23世の写真入りケースに入った十字架やロザリオはいかがでしょう

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客室のドアと廊下

フロントでお会計の際に名前を聞かれるのは、バチカン市国の紋章が入った名入りの立派な領収書を作ってくれるためです。そんな「善き羊飼いの家」が気に入り、次回は泊まってみようかなと思ったら、フロントで上の階の宿泊施設部分を見せてもらってはいかがでしょう。部屋が満室だったら廊下だけでも見ておきましょう。2000年オープンということで、まだ新しい施設ですが、シャワーオンリーなのは日本人にはちょっと残念。

 

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フロント前にはバチカン郵便局ポストとお土産コーナー

この施設はバチカンのテリトリー内にありますので、フロントにはバチカン郵便局の青いポストがあります。バチカングッズも若干販売しており、たとえばフランシスコ法王のメダルが50セントから、とかなり良心的なお値段です。「善き羊飼いの家」で食事をした記念に、ぜひ。

 
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バチカン博物館からアウレリア街道を10分ほど歩くと右側にあります

Casa Bonus Pastor
住所:Via Aurelia, 208 Roma 00165
TEL:(国番号39)06-69871282
メール:info@casabonuspastor.it
営業時間:12:00~14:30、19:00~21:30
料金:ランチ、ディナーとも16.50ユーロ
ホテル:シングル66ユーロ~、ダブル87ユーロ~、トリプル105ユーロ~(朝食込み、シャワーのみ)
アクセス:バチカン博物館より徒歩10分、バス46番、49番
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