日本のお風呂を古代ローマに持ち込むという斬新なアイデアによる原作の世界観を見事に映像で表現した『テルマエ・ロマエ』。第二弾の『テルマエ・ロマエII』(2014年4月26日公開)でも時代と国境を越えたカルチャーギャップを楽しませてくれます。ではカルチャーギャップ映画特集、まずは新作の『テルマエ・ロマエII』からいってみましょう!
ローマ人が日本のお風呂に萌え!『テルマエ・ロマエ』シリーズ
『テルマエ・ロマエII』(2014年度作品)古代ローマ帝国で、日本のお風呂にヒントを得たテルマエ(浴場)を使って名声を得た浴場設計士ルシウス(阿部寛)が、今度はグラティエーターを癒すテルマエを依頼され、再び日本にタイムスリップする物語。
正直、もうネタ切れでは?と思ったら、日本のお風呂文化は深いですね。ウォータースライダーもあるテーマパーク的な温泉施設に、温泉施設に付き物のアイテムや食べ物なども加えて、ルシウスが日本を再発見していく姿がいちいち大げさという笑いのツボは前作通り。が、しかし、阿部寛のルシウスが板についているので、お約束の笑いにすんなり乗って爆笑できるのがよいです。
そもそもローマ人なのにメインキャストはほとんど日本人というのがギャグですから! 日本のカルチャーギャップ映画の代表作と言えるでしょう。
2014年4月26日 全国東宝系ロードショー
原作:ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」(KADOKAWA エンターブレイン刊)
監督: 武内英樹
出演: 阿部寛 、上戸彩、北村一輝、竹内力、宍戸開、笹野高史、市村正親、キムラ緑子ほか
(C)2014「テルマエ・ロマエ2」製作委員会
『テルマエ・ロマエ』(2012年度作品)
古代ローマ帝国のテルマエ設計技師のルシウス(阿部寛)が、日本の銭湯にタイムスリップ。日本のお風呂文化に触れて、そのアイデアをローマ帝国に持ち込んで成功するというお風呂カルチャーギャップを描いた物語。
ローマ人の主人公を怪演した阿部寛はハマリ役で、このキャスティングが成功の鍵でしょう。銭湯で飲むフルーツ牛乳や風呂桶など懐かしアイテムも登場し、昭和世代はノスタルジーに浸れます。異文化交流に加え、時代のカルチャーギャップも取り入れたところが原作も映画もニクイですね!
監督: 武内英樹
出演: 阿部寛、上戸彩、北村一輝、竹内力、宍戸開、勝矢、キムラ緑子、笹野高史、市村正親ほか
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