学校生活のメインは授業
授業を受けることは大事。とわかっていながらも授業に身が入っていない。そんなことにならないようにするには?
授業と思わず仕事と捉える
当たり前の話なのですが、理学療法士養成校に入学し、卒業後、飲食店に就職しようと考えている人はいないでしょう。入学したすべての人が、理学療法士になる為に入学しているはずです。一般的に専門職の養成校における授業というのは、将来の仕事に向けて必要な知識ばかりが集められた授業になります。考え方を変えれば、授業ではなく、すでに専門職として仕事をする修業期間に入っているということ。この事実を理解していない場合、「授業に身が入っていない」という現象が起きてしまいます。
仮に授業を「漫然と聞き流している」のであれば、それは仕事の基礎を漫然と受け流しているという事。体育系の部活動で例えると、試合にばかり執着し、基礎を身につける運動をしないようなものです。基礎が出来ていない選手がどう試合で活躍できるのでしょう? プロスポーツ選手を見ればよく理解できると思います。
理学療法士も同様で、現場に出てからも基礎の重要性は変わりません。そう考えると授業に対しての意気込みが少し変わってくるのではないでしょうか。
1回分の授業料を考えた事がありますか?
もう少し、違った視点で授業をしっかり受ける大切さをご説明します。以下に挙げた授業料データは大学の1回分の授業料のデータです。これを見てどのように感じるでしょうか?- 国公立 : 約2,300円
- 私立文系: 約3,800円
- 私立理系: 約5,300円
- 私立医系: 約1万5,500円
仮に授業中に寝てしまった場合、上記の額を支払って寝ているようなものです。ちなみに1日休むとこれらの金額×授業数分の損失になります。もったいないでは済まされない事です。特に私学の養成校で学んでいる場合は、とても贅沢な居眠り時間になってしまいます。
理学療法士になる!という気持ちを強く持って授業に集中を
金銭的なデータを挙げたのは、学費を捻出している親御さんのことを考えてほしいというところもあります。また、奨学金で授業料を払っている方は借金をして学んでいることを理解してほしいのです。そこまでの投資をして学校で授業を受けているという事実。これは何の為でしょうか?そう、言わずもがなですが、理学療法士になる為です。
その為には授業にしっかり食らいつく気持ちを持つ事。なりたいという気持ちや情熱を授業や勉強にしっかりと傾ける事です。人によって理解力の差があるのはしようがないこと。でも、わからなかったらどうするのか?そのままわからないまま過ごすのか?その後の行動の差は気持ちの差です。間違いなく理解力の差ではありません。
「理系ではないから……」「社会人からだから……」勉強や授業についていけるか?そんな不安を持った方から質問を受けますが、全く関係ありません。理学療法士になって患者さんのリハビリテーションに関わりたい!という気持ちを行動に移し、授業を受ければ何の心配もないです。
養成校の授業で学ぶ事は、すでに仕事を学んでいるという事。これを念頭に入れて頑張ってください。