建築費の今後は…?
建築費は経済状況によって大きく左右されます。今後の経済動向については消費税増税の反動による景気の後退という懸念があります。しかし東京オリンピック開催にむけてのインフラ整備等のプラス材料や実体経済の本格的な回復も期待されています。
消費税増税の反動を跳ね返すほどの強い回復を見せるようであれば、インフラの進行も相まって、建築費は高止まりする可能性が高いと考えられます。
ガイド佐川旭のアドバイス
経済状況や消費税増税など家づくりのタイミングはなかなか判断が難しいところがあります。一般的にいえば「経済動向やタイミングを慎重に見極めることが大切」となるのでしょうがこれではアドバイスになりません。そこで少し見方を変えて、経済動向ではなくまず第一に「家族の一番都合のよいタイミング」を考えてみましょう。次にパートナー探しですが、単に「デザインセンスがよい」とか「安心できる会社だから」といったボンヤリとした信頼感ではなく、実務的にまとめアドバイスをくれ、建築費の値上り分や消費税増税分のコストカットを一緒に考えてくれるパートナーがよいでしょう。
手法はいろいろあります。工事の分離発注方式、施主支給、木材の調達方法の検討、多能工の活用などです。ただこれらの手法は本当にお互いの信頼がないとできません。後々施工不良で責任はどちら側になるか、などトラブルが起きた際困るからです。
ローコストで家を建てようとするとつい材料のランクを落としたり、設備のグレードを下げてコストを落とします。でもその前に、基本は人との出会いをみつけ、この人ならというパートナーと家づくりをすることです。
パートナーがもつネットワークを利用することで良いものを安く買うことができたり、腕の良い職人を紹介されたりとコスト以上に得るものが多くなると思います。