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お金とつきあう「3種の神器」を揃えよう(3ページ目)

お金とつきあう中で、銀行口座、クレジットカード、証券口座は3種の神器といってもいいでしょう。2つしか持っていない人? ぜひ3つそろえてみてはいかが?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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3つめ「証券口座」を持たずに上手にお金は増やせない!

最後の口座は証券口座です。証券口座については持っていない人のほうが多いと思います。そこは銀行口座やクレジットカードと違うところです。しかし、日本人がこれからお金とつきあっていくうえで、欠かせないのがこの証券口座なのです。

株式や債券、投資信託などの元本を割れる可能性がある商品を購入したい場合、証券口座が必要になります。銀行で投資信託を買う場合でも、銀行に証券口座を開いて、預金口座とは別に管理されることになります。

今まで日本人はリスク資産運用の経験がありませんでしたし、個人が利用しやすい金融商品もあまりありませんでした。しかし、今では規制緩和や商品開発の進展、情報収集のハードル低下などにより、個人が投資をしやすい環境が整いつつあります。

いわゆるアベノミクスも、日本株でいえば50%近い値上がりが生じました。定期預金の金利は未だに0.02%のような状況のとき、定期預金だけの人は数十円から数百円しか利息がなかったと思います。しかし、財産の1割でも投資をしていた人は、資産が大きく増えたことになります。たった1万円の投資でも、1.5万円に増えたとしたら、定期預金金利どころの話ではありませんね。

未経験の人は証券口座について心配が多いと思います。しかし、証券口座は銀行の預金口座のように利用料金がかかることはありません。クレジットカードは通常年会費がかかるので、証券口座のほうが有利ともいえます。安心していくつも作ってしまいましょう(銀行口座をいくつも持つのと同じで、有利なところにお金をまとめればいいのです)。

いわゆるネット専業の証券会社であれば、電話営業なども掛けてきませんし、ネットを介して便利にサービスが利用できるため、店頭にこわごわ足を運ぶ必要もありません。開設手続きもネットでほとんど完結します(どうしても郵送のやりとりが生じますが)。

最初は数万円でチャレンジして、少しずつ慣れてきたころに金額を増やしていけばいいでしょう。毎月自動的に引き落とされる積立の投資信託(積立定期預金の投資バージョンと思えばいい)は数千円からスタートできますし、個別企業の株も数万円で買えるものがたくさんあります。興味を持ったところからチャレンジしてみると、将来もっとたくさんの金額で投資しなければならなくなったときに役立ちますよ。

今年からスタートした仕組みとして、運用の利益が非課税になるNISAという証券口座もあります。詳しくは検索してみてください。

3つ揃えてオトナ! 3種の神器をそろえよう

私たちはなんとなく銀行口座を作り、いくつかは休眠口座にしています。クレジットカードもなんとなく作って、キャンペーンなどのとき思いつきで増やしたら、財布に収まらなかったりします。

金融機関とはもっとクールにつきあうべきです。ぜひ合理的に口座を作ってみましょう。

あなたのお金をコントロールし、上手に使い上手に増やすため、「3種の神器」を揃えてみてください。
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