株価や為替を毎日メモすると投資が上達する?

よく、投資をする際の心構えを聞くと、ファイナンシャルプランナー、ファンドマネージャー、アナリストやマネー雑誌の記事等で「毎日毎日、日経平均株価と円/ドルの為替レートをノートにつければ、相場感覚が自然と身につきます」と言われることがあります。

確かに、投資については経験が重要で、その経験を肌感覚として自分のものとすることが役立ちます。そのひとつのツールとして「ノートに株価をつける」が役立つといわれると、なるほどそうかと思います。

しかし、これ必ず実行しないといけないものでしょうか? 生まれついてのひねくれ者であるヤマサキとしては、ここにあえて異論を述べてみたいと思います。

株価ノートなんかつけなくても個人投資は十分に可能である」が今回のテーマです。

マーケットを知るのはあなたの仕事ではない

ファンドマネージャーやアナリスト、ファイナンシャルプランナーはある意味、お金を仕事にしている職業です。彼らは市場の動向を知っていることがお客さんに対する強みになりますし、自分自身が売買を行う仕事であれば金融商品のパフォーマンス向上に欠かせない知識です。

要するに、彼らにとってノートをつけることは「仕事」です。仕事なのですから、それぐらいのノルマを課されてでも覚えなければなりません。これを個人の資産運用で真似る必要があるのか、そこがポイントです。

もし、あなたがとある食品メーカーの営業をやっているとします。もしかすると「X市小売店アタックノート」のようなノートを作って、市内にあるスーパーマーケットの店長や仕入れ担当者の好み、市内行事の予定、天候の過去の傾向などを、毎日コツコツ書き込んでいるかもしれません。あなたにとっては「株価ノート」の代わりに「小売店アタックノート」をつけ続けることが仕事なのですから、がんばってやる価値がありますし、大きな財産でもあります。

しかし同時に「株価ノート」もつけろといわれたら、これは大変なことです。仕事が終わったあとに疲れてへとへとになっても株価ノートを作るようではさぼってしまうことでしょう。家に帰ってから子どもと遊ぶ時間を減らしてノートを作るようでは、これも苦しいので続かないはずです。

資産運用や投資は、普通の会社員にとっては仕事ではないのです。普通の会社員や仕事や家族が最優先されるべきです。

であれば、「株価ノート」をつけなくてもいい、とは思いませんか? むしろ「株価ノート」をつけなくてもいい投資方法を考えてみるべきです。