本展は、江戸東京たてもの園開園20周年記念として、 建築家 土浦亀城(1897~1996)と妻信子(1900~1998)の建築を紹介する展覧会です。
会期:2014年3月15日(土)~5月18日(日) 9:30~17:30
休園:4月14日(月)、4月21日(月)、5月7日(水)、5月12日(月)
会場:江戸東京たてもの園展示室
住所:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
主催:東京都 江戸東京たてもの園
お問い合わせ:江戸東京たてもの園 Tel. 042-388-3300(代表)
昭和初期のモダンな都市住宅
建築家・土浦亀城(つちうら かめき)は、東京帝国大学建築学科在学中にアメリカ人建築家フランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテルの建設に関わります。卒業後、大正デモクラシーの立役者・吉野作造の娘である信子と結婚。1923年から2年間、二人でアメリカに渡りフランク・ロイド・ライトの事務所で学びました。帰国後は住宅をはじめとして、集合住宅やホテルなど多くの建物を設計しましたが、1935年(昭和10)に建てられた土浦亀城邸は、白い箱型の外観、居間を中心としたプランを採用したモダンな都市住宅で、1995年(平成7)には東京都有形文化財(建造物)に指定されています。
この展覧会では、土浦亀城邸と妻信子の住宅作品を中心に、2002年(平成14)に江戸東京博物館に寄贈された建築図面・写真・模型等を展示し、今でも色褪せない時代の最先端をゆくモダン住宅の魅力を伝えています。
映像「初期モダニズムの住宅 土浦亀城邸」で、自宅のリビングにて建築史家・藤森照信氏のインタビューに応える土浦亀城氏と信子夫人。
(1993年江戸東京博物館制作)
今回の展示のメインとなっている5分の1サイズの大型模型が圧巻。側面から内部を覗くこともできる。
土浦亀城のデザインによる椅子や化粧台のオリジナルも展示されている。
土浦亀城邸の居間(上)と外観(中)と台所(下)のスケッチと竣工当時の写真。
(土浦亀城 1935年頃)江戸東京博物館/所蔵