ブライダルセラミックとブライダルホワイトニングの違い
一言で「ブライダルセラミック」「ブライダルホワイトニング」と言っても、どちらがどんな治療なのか、自分の希望を叶えるにはどちらを選択すればよいのか、分かりにくいですよね。簡単に言うと、歯の色や形・歯並びなど複数ポイントに渡って整えたい場合には「ブライダルセラミック」、歯の色を明るくしたい場合には「ブライダルホワイトニング」を選択します(以前の治療跡の変色を白くするには、ブライダルセラミックが最適です。)もちろん、希望の状態や予算の中で、両方を組み合わせて行うことも可能です。ブライダルセラミックの特徴
■通常のセラミック治療との違い通常のセラミック治療との最大の違いは、ドレスと合わせた時の顔映りが、もっとも美しくなるように色みとツヤを引き出した治療だという点です。素材にはプラスチックや金属を一切含まないオールセラミックのタイプのみを使用し(クラウン治療でもラミネートベニア治療でも)、歯本来が持つ自然な透明感やグラデーション、ツヤ感を再現します。少し明るめのセラミックをセットすることで、ドレスのような純白のものと合わせた時に、顔全体がとても明るく美しく仕上がります。治療完了後に、ツヤ出し(ポリッシング)を行ってくれるクリニックだと理想的です。
■ブライダルセラミックを始める時期の目安
治療を行う歯の本数によりますが、最低でも1ヶ月前、余裕を持つ場合には半年前くらいからクリニックで相談されると良いと思います。まずはカウンセリングで口の中の状態を診てもらい、状態や予算などの希望を伝え、治療プランを提示してもらいましょう。ブライダルセラミックの実績があるクリニックを数軒回ってみると、担当ドクターとの相性や、通院のしやすさなどを比較することが出来ますよ。
■施術のポイント
セラミック治療のポイントとしては、自然なツヤ感や透明感を実現しながら、長期に渡ってキープ出来る素材を使用することや、セットする際の高い技術が求められますが、ブライダルセラミックで特に重要視したいのは、顔(特に笑顔)と歯のバランスを整えることです。結婚式では、花嫁さん・花婿さんの写真をたくさん撮ります。特に花嫁さんの笑顔のアップの写真が多く、一生残る大切な思い出の品です。その時の笑顔が、口元と顔全体がバランス良く整えられていると、本人の美しさを最大限に引き出すことが出来ます。
具体的には、歯の中心線(歯軸:しじく)の線と、顔の中心線(正中線)が行で、かつ、歯の先端のライン(切端:せったん)と目や唇のラインが平行であることがポイントです。また歯1本1本は微妙に内側に傾いていますので、歯軸の延長線がある1点に集約されるようにセットすることも大切です。他にも歯本来の微妙なサイズの違いや長さの違いなど、自然で美しく見えるための施術ポイントはたくさんあります。検討されているクリニックのHPなどを見て、顔全体とバランスを取りながら口元を整えてくれるクリニックを選びましょう。特に複数本にわたっての治療を検討されている方には、必須のポイントとなります。(セラミック治療のポイントは過去記事「高度な歯のセラミック治療ができる歯医者の選び方」をご参照ください。)
次のページでは、ブライダルホワイトニングを詳しくご紹介します。