主に審美歯科クリニックで広く行われているセラミック治療。具体的にはセラミッククラウン治療、セラミックインレー治療、ラミネートベニア治療などが挙げられます。これらをより自然で美しく仕上げ、長期に渡ってキレイな状態をキープするには、どのようなポイントを抑えてクリニックを選べば良いのでしょうか? 具体的な内容や、施術ポイントなどをご紹介します。

前歯のセラミック治療でのチェックポイント

前歯のセラミック治療のポイント

前歯のセラミック治療のポイント

前歯のセラミック治療には、一般的にはセラミッククラウン治療かラミネートベニア治療を適用します。前歯は笑った時やお口を開けたときなど、日常的にとても目立つ位置にある歯ですので、仕上がりによってお顔全体の印象を大きく左右します。より美しく、自然に仕上げるポイントを見ていきましょう。

■ 自然な色味を表現出来ているか
まず注目したい点はセラミックで表現する、歯の色です。人間の歯の色は白一色ではなく、微妙なグラデーションによって構成されています。また透明感もあり、歯の先端にかけて透明度が徐々に高くなっています。これらの歯の特徴を、もっとも正確に表現出来る素材は、全てがセラミックで構成されているオールセラミックです。オールセラミックのクラウンやラミネートベニアシェルを使用し、色を再現する際には専用のコンピューターで画面いっぱいにまで拡大し、色味を正確に再現することがポイントです。

■ 歯ぐきの0.5mm内側から立ち上がっているか
歯が歯ぐきから生えているように見せるには、歯ぐきのやや内側から、クラウンやラミネートベニアシェルを立ち上げることが大切です。具体的には0.5mm内側から立ち上げると、とても自然に仕上がります。実際の施術では、圧排糸(あっぱいし:施術に使う特殊な糸)を使って歯ぐきを数ミリ押し下げて、その位置で歯を削り、歯ぐきの中に入れ込むように形作ったクラウンやシェルをセットします。繊細で高度な技術が必要ですが、このステップを踏むことで、自然な歯ぐきと歯の位置関係に仕上がります。

■ 顔とのバランスがとれているか
特に前歯を治療する際、歯並びだけを理想通りに並べても自然に仕上がりません。お1人お1人に、それぞれ異なった中心線(顔の真ん中を通る縦の線)や、唇や目のラインがあります。それらに合わせて、歯並びを構築することが大切です。

具体的には歯軸(しじく:歯の真ん中を通る縦の線)と顔の中心線を平行にそろえ、歯の切端(せったん:歯先の横ライン)と両目のライン・唇のラインと平行にそろえます。最初の検査で歯型などを取る際に、お顔全体の写真も一緒に撮影し、クラウンやラミネートベニアシェルを造ってくれる技工所に、全データを送って連携をとりながら歯並びを構築してクリニックだと安心です。

■ 土台の色、接着剤の色にもこだわっているか
クラウン治療の場合、神経の治療を行うことがありますが、その際には代わりとなる土台を立てます。その土台の色がクラウンに透過しますので、土台の色も白い色であることが大切です。また、せっかくクラウンをオールセラミックのタイプにしても、土台に金属を使用してしまうと、治療後数年で歯ぐきの黒ずみなどを引き起こしてしまいます。耐久性もあり、審美的にも白さのある、グラスファイバー製のファイバーポストコアを土台に使用されることをお勧めします。

ラミネートベニア治療の場合、シェルをセットする際に特殊な接着剤を使用します。ラミネートベニアシェルは厚さが約0.7mmと大変薄いものになりますので、接着剤の色や、現在の歯の色も仕上がりに影響を与えます。シェルをセットした際にもっとも美しく仕上るよう、接着剤の色見本で何通りかテストをすることが大切です。

次のページでは、奥歯の治療のチェックポイントと、長期に渡って美しさをキープするポイントをご紹介します。