名づけの際に注意! 似ている漢字

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似た字の違いを知ろう

 凛と凜はどちらも名前に使えるようですが、区別がわかりません。どう違うのでしょうか?

 漢字の中には己と巳、昴と昂などのように、似ていても全く別の字というのもあります。ただし凛と凜の場合はもともと同じ字で、書き方が違うだけです。これらの字を名前に入れる際は、お互いに似た字の違いを知っておくことが大切。そして実生活では書き間違いもされやすいという覚悟も必要です。

凜、凛の字はもとは小さな小屋と、穀物と、屋根を合わせたような絵が描かれ、収穫物を貯蔵する小屋をあらわしたものと思われます。今では氷をあらわす冫(ニスイ)が加えられ、禾を入れた字と、示を入れた字に分かれています。

そんなわけで、成り立ちから言えば禾(ノギヘン=穀物)を含む「凜」という書き方が正しいわけです。もともとはこごえるような寒さを表した字ですが、その後「緊張する」「張り詰める」といった意味で使われるようになりました。

同じ漢字に2つ以上の字体がある場合、どれか1つが正当な字、すなわち正字と決められますと、他の字体は異体字とか、俗字とか呼ばれます。今は凜が正字、凛が俗字とされています。

意味や読み方は?己と巳の違い……己(き)はメリハリ、巳(み)は胎児

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凛と凜はもともと同じ字

己と巳も紛らわしいですが、これはまったく違う別の字です。

「己」の字は音読みで「キ、コ」ですが、名前では圧倒的に「キ」と読まれます。もとは折れ曲がる記号を描いたもので、「メリハリがある」「はっきりする」ということを表します。紀(スタートする)、起(おき上がる)、記(はっきり表現する)などの字に使われています。また「はっきりと意識する」ことから、自分自身を示す字としても使われ、日本では「おのれ」とも読まれます。

「巳」の字のほうは音読みは「シ」ですが、名前ではほとんど「み」と読まれます。もとは胎児を描いた絵で、胎盤に包まれていることから、「包まれる」の意味で使われました。実は包(つつむ)の字の下側は、今では己の字が書かれますが、もとは「巳」の字でした。それが己の字が書かれるようになったため、包の字の成り立ちがわかりにくくなってしまったのです。包を含む字としては、抱(手でつつむ)、砲(筒状のもの)、泡(水につつまれた部分)、胞(つつむ)などの字があります。

なお昔から十干十二支を使う暦では、十干の中に「己」の字があり、十二支の中に「巳」の字がありますので、なおさら紛らわしくなってしまっています。

意味や読み方は?昴(すばる)と昂(こう)の違い……昴は星、昂は太陽

昴と昂の場合も、どちらも口頭で説明しにくい字ですので、親ですら命名相談の際に「昂」の字を書いて「すばる」とかなをふる人さえいるほど、名前に入れると間違えられやすい字です。

まず「昴」の字ですが、下側の「卯」の部分は、モノが分かれる記号を描き、柳(枝が分かれたやなぎ)、貿(物資を分けて交換する)、留(田んぼの境で止まる)などの字に含まれます。昴は日(天体)と卯を合わせ、いくつもの星から成るスバルという星団を意味します。音読みはボウですが、名前ではほとんど「すばる」と読む1字名前として使われます。

「昂」の字の日ほうが、日の部分は太陽です。下の部分は立つ人と座る人を描き、「見上げる」の意味で、仰(あおぐ)、迎(喜んでむかえる)の字にも含まれます。つまり昂は太陽が高く昇ることです。音読みはコウで、名前では「こう、あき、たか」などの読み方で使われ、1字名前の場合は「こう、あきら、たかし、のぼる」などと読まれます。
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