プジョー2008は良好な乗り味と使い勝手が光る(3ページ目)

国産車やドイツ車とはひと味違う乗り心地

乗り心地はどうだろうか。ホンダ・ヴェゼルが足をかなり引き締めていて、日産ジュークもショートホイールベースのためかヒョコヒョコした乗り心地で、工事を終えたつぎはぎだらけの路面などだと乗員は上下左右に身体を揺すぶられることになる。

MINIクロスオーバーも国産勢ほどではないが、引き締まった乗り心地を示す。猫足と呼ばれた昔のプジョーほど滑らかではないものの、それでもライバルよりもしなやかな乗り心地は上質感を抱かせる。

2008とキャプチャーともに、タイヤが路面のショックを超えた瞬間はタイヤの当たりをそれなりに伝えてくるが、ショックの衝撃が巧みで不快ではないのが美点だ。ベースの208やルーテシアよりもよりもストローク感があり、重量増もあってか落ち着いている。どちらも甲乙付けがたい。

ハンドリングは、208ほど俊敏ではないが、それでも見た目よりもずっと軽快で十分に楽しめる仕上がり。ステアリングを左右に切ると素直に向きを変えてくれるのはワインディングなどで俊敏さを披露するものの、高速道路をまっすぐ巡航する際などは、もう少し安定性が欲しいところではある。

次ページは、プジョー2008の実用性について