行政書士試験/試験対策・勉強本の選び方

行政書士試験再受験のススメ

行政書士試験は難しい試験になりました。再受験を経て合格する人も少なくありません。しかし、不合格を受け入れて、再受験を決断することは簡単ではありません。そこで、今回は、再受験をするかどうか悩んでいる人のために、再受験の判断基準をお話したいと思います。

山本 直哉

執筆者:山本 直哉

行政書士ガイド

はじめに

行政書士試験は難しい試験になりました。再受験を経て合格する人も少なくありません。しかし、不合格を受け入れて、再受験を決断することは簡単ではありません。そこで、今回は、再受験をするかどうか悩んでいる人のために、再受験の判断基準をお話したいと思います。


まずは、冷静に分析

「合格するまで頑張る」。その気持ちは何よりも大切です。しかし、まず敗因分析をする必要があると思います。敗因をしっかりと認識して、対処方法を考えて、それを実行する。それをしないと、同じ結果になってしまいます。敗因分析はとてもつらいのですが絶対に必要です。

敗因分析は予備校を利用しましょう。予備校は、一部ではありますが受験者の得点情報(合格者及び不合格者の情報も)を保有しています。特に、正答率は重要なデータ―であり、自分の弱点を簡単に発見することができます。敗因を客観的に分析できるのです。

簡単な敗因分析として、正答率が60%~70%を超える問題の間違いは敗因であり、正答率40%を下回る問題の間違いは敗因ではないと思います。また、選択肢ごとに受験者の選択率が掲載されている場合は、正答に次ぐ選択率の選択肢を選んでいるかもチェックします。「二つまでには絞れたのですけど、間違えました」という話をよく聞きます。本当に正しい二つに絞れていたのでしょうか。確認する必要があります。


次に、やり残したものはないか

この敗因分析というのは嫌なものです。しているうちに「もうやめてしまおう」と考える人も少なくありません。それもひとつの選択かもしれません。資格というのは絶対にとらなければならないものではありません。

再受験,予備校,行政書士

再受験は予備校や合格者に相談しましょう。

ただ、中途半端なやめ方をすると後悔が残るでしょうし、後の人生に影響を与えてしまうかもしれません。例えば、法律系は苦手でも会計系が得意な方と言うのもいらっしゃいます。国家試験は自分には無理だなどと思ってしまい、自分の可能性を狭めてしまう人も少なくありません。

私のひとつの基準として、「やり残したことがあるか」で判断することをお勧めしています。やり残したことがあるというのであれば、それをやってしまった方がいいと思います。逆に、それがなければきっぱりやめるべきかもしれません。
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