インターネットサービス

“まとめ”に頼らない自分だけの情報収集の方法

効率的な情報収集に役立つインターネットサービスをご紹介します。まとめサイトに頼らないオリジナルの情報収集術を確立しましょう。

野本 纏花

執筆者:野本 纏花

インターネットサービスガイド

スマートフォンが常に手元にあるようになり、情報に触れる時間が大幅に増えている方も多いのではないでしょうか。

総務省による「平成24年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、1日のインターネットの平均利用時間は71.6分となっており、最も多い20代では112.5分、10代では108.9分なのだそう。「仕事や調べものに役立つ情報を得る」ために一番利用するメディアに関する回答では、インターネットが66.8%と圧倒的多数を占める結果となったようです。

このように私たちの日々の情報収集に手放せないインターネットですが、言わずもがな日々増え続ける情報量は莫大なものです。誰でもキュレーターになれる「NAVERまとめ」や、転載問題で揺れている2ちゃんねる系のまとめサイトを追えば、手っ取り早く世の中の話題に乗った感覚になるかしもれません。

しかし、手軽にまとめサイトを追っているだけでは情報が偏るばかりか、自分にとって必要な情報に辿り着くには非効率なこともしばしば。

そこで今回は、インターネットサービスを活用した効率的な情報収集術をご紹介します。


まずは基本に戻って「RSSリーダー」or「Twitterのリスト」を活用

ネットで恒常的に情報収集をするなら、やはり基本は「RSSリーダー」や「Twitterのリスト」の活用です。今やどちらかで事足りるほど一般化していますので、好みで選んで構わないと思いますが、ビジュアルを重視するときや、中のテキストを少し見た上でリンク先の詳細ページを読むかどうかの判断をしたいときは、RSSリーダーを使った方が便利です。

RSSリーダーの中でも、オススメは「feedly」。シンプルなUIですが、「Title Only(タイトルだけ)/Magazine(小さな画像と長めのテキスト)/Cards(大きな画像と少しのテキスト)」の中から好きな表示形式を選べます。また、様々な方法で記事を保存しておけるので、気になる記事をクリップしたり、ソーシャルメディアへポストしたりと、簡単に情報を利用することが可能です。
feedlyの画面イメージ

feedlyの画面イメージ


Twitterは自分の興味のあるアカウントをフォローしただけでは、個人の発言やメディアの更新情報などがぐちゃぐちゃになって、情報収集をする際には非効率になりがちです。自分でカスタマイズしたジャンル毎にリストを作成して、アカウントを振り分けておけば、ノイズに邪魔されることなく、情報収集に集中することができます。


最新情報を拾いたいワードは「Google アラート」で

常に最新情報をキャッチアップしたい事柄は、媒体単位ではなく、メディア横断的な情報収集をした方が確実です。そんなときは、「Google アラート」で最新情報を拾いたいワードを登録しておきましょう。任意のワードと合わせて、「その都度/1日1回/1週間に1回」の中から配信頻度を選んでおけば、Gmailのアドレスに設定したワードを含んだ最新情報が届くようになります。
Googleアラートの設定画面イメージ

Googleアラートの設定画面イメージ


あるいは、特定の気になるニュースに関して情報を集めたいときは、「Twitterの検索窓」や「Google ニュース」を活用して検索すれば、幅広く網羅することができるはずです。


あとで役立ちそうな記事は「Evernote(エバーノート)」へ

情報収集をする中で、「これはいつかまた役に立ちそうだな」とか「資料として残しておこう」といった記事に出会うはずです。そうした記事はライフログ感覚で、とりあえずすべて「Evernote(エバーノート)」へ入れてしまいましょう。ブラウザに「Evernote Web クリッパー」をインストールしておけば、保存したいページで象のマークをクリックして保存ボタンを押すだけでOK。あとで情報を取り出したいときにも、Evernote内で検索して簡単に取り出すことが可能です。
Evernoteのトップイメージ

Evernoteのトップイメージ


インプットした後はアウトプットも大事

情報収集で新しい情報を手に入れたら、そのままにせずアウトプットすることも大事です。“勉強で学んだ知識は、教えることで定着する”のと同じで、ほんの一言を添えてTwitterでつぶやいたり、Facebookでシェアするというひと手間を加えることで、自分の中で考える行為が発生し、情報を消化するのに効果的。余裕があればブログを書くのもオススメです。アウトプットすればするほど、周りから新たな情報が入ってくる好循環が生まれるので、さらに情報収集の意義を高めることになるでしょう。


“ニュース系アプリ”や“まとめサイト”はテレビや雑誌を見る感覚で


圏外でもダウンロード済みの記事を読むことができる「SmartNews(スマートニュース)」、独自のアルゴリズムが秀逸だと言われる「Gunosy(グノシー)」、雑誌のようなおしゃれなUIの「Flipboard(フリップボード)」、自分好みの雑誌を作る感覚が楽しめる「Antenna(アンテナ)」など、スマートフォンで使えるニュース系アプリはたくさんありますが、これらを駆使して情報収集をしようとすると、膨大な量の情報で溺れてしまうことになりかねないので、要注意。これらのアプリはあくまでも暇つぶしと割り切って、テレビや雑誌を見る感覚で楽しむようにしましょう。


以上、“まとめ”に頼らない自分だけの情報収集術を確立する方法を紹介しました。“まとめ”を活用した情報収集が悪いというわけではありません。しかし、ソコには多かれ少なかれ、まとめた人のバイアスがかかっていることを忘れないようにしましょう。ネット上の玉石混淆の情報の中から、自分に必要な情報を取捨選択するリテラシー。それが情報収集をするうえで大切なことなのです
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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