18階に健康づくりのスペース 28階にドックラン
41階にスカイラウンジを設置
上階にも風の通り道でもある共用施設「ソラプラザ」が設置されています。18階の「ソラプラザ ヘルス」は、健康遊具を設置したスペース。開口部の先には、建設中のスカイズ タワー&ガーデンの建設現場が見えました。今後開発が予定される東京湾岸エリアを一望するビュースポットです。28階には、幅約35mの大空間「スカイドックラン」を設置。足元にはカラフルなデザインが施されています。
41階のソラプラザビューからは、さらに都心の景色が楽しめます。隣接するスカイラウンジは、リラクゼーションスペースでゆったりと会話を楽します。
共用施設を分散して配置することで、風の道を確保するとともに災害時に集まれるスペースも階層ごとに設置できます。多彩な景色をいろんな場所から愉しめることもこうした配置のメリットだと感じました。
共有施設をベースに、多彩なイベントで交流をはかる
MEMSやHEMSによる省エネも実施
パークタワー東雲の28階には、2タイプのゲストルームが設置されています。ビューバスなどのあるラグジュアリーなつくりです。多彩な共用施設を使った茶道教室やヨガ教室などのイベントも行われます。こうしたイベントを通じて住民間のつながりを育みます。
パークタワー東雲では、超高層マンションとしては最大級の約76KWの太陽光発電設備を設置。大容量蓄電池も設置し、非常用発電機の燃料が枯渇しても、高層用、低層用のエレベーター各1台を約1.5時間づつ稼働できます。非常用発電機とあわせ電源を複層化し災害に備えます。こうした電源のマネジメントは、清水建設の独自の技術「マイクログリッドシステム」を応用します。
MEMSを採用し、電灯や空調、エレベーターなどに効率的に電力を供給します。1階には、太陽光発電や蓄電池の状況を確認できるモニターも設置されます。住戸内では、エネルギーの使用状況がアイホンのモニターで確認できます。エネルギーの見える化によって節電意識も高まりそうです。
パークタワー東雲を見学して感じるのは、免震構造や長期優良住宅認定だけでなく、風の道や太陽光発電パネルといった環境負荷を抑える仕組みと多彩な共用施設が防災面でも有効である点です。着地性の高さから内廊下方式のタワーマンションが現在主流ではありますが、自然の力を採り入れたパッシブなデザインのタワーマンションのメリットも大きいと思いました。