3/3 演劇cafe vol.2 保坂知寿さんインタビュー！ [演劇・コンサート] All About

……と言う事で、タマラ役・保坂知寿さんのインタビューに引き続き『ピトレスク』のお稽古場にも潜入してきました！

大人の俳優の素敵な化学反応『ピトレスク』の世界

3月初旬・都内某所のスタジオ。簡単なセットが組まれている演技スペースで歌稽古、2幕9場の読み合わせ、立ち稽古と進んで行きます。

左からカミーユ（彩輝なお）、タマラ（保坂知寿）、マルゴー（クミコ）

台本的にはシリアスなシーンもありますが、お稽古場の雰囲気はとても和やか。読み合わせの後の立ち稽古ではきっちり決めた状態で動くのではなく、キャストがそれぞれ様々な方法を試しながらベストを探っていくというモード。

『ピトレスク』作・演出の小林香さん

演出の小林香さんはとにかく自らが動く！セットの木箱を色々な場所に移動させながら「とりあえず、これで1回やってみましょうか。」とキャストに声を掛けていきます。上から一方的に指示を出すのではなく、演出家と俳優……お互いの意思を確認しながら進めていく稽古進行で場の空気がオープンになっていると感じました。

左から彩輝なお、中川晃教、舘形比呂一、保坂知寿、クミコ、岡本知高

ガイド取材時の肝はカミーユ(彩輝なお)が自らのある秘密を知ってしまい、それを受けてタマラ(保坂知寿)が1つの決意をするというシーン。2人の位置関係や気持ちの方向性を色々な方法でトライしながら、1番フィットする状態を探っていきます。どんどんタマラとカミーユ、2人の状態が深い場所に到達していく過程はとてもエキサイティング！そして同じ場面で舞台上にいる他のキャスト達も積極的にアイディアを出し合い様々なやり方を試していきます。ジャン・ルイ役の中川晃教さんがムードメーカーとして場の空気をより明るくオープンなものにしているのも印象的でした。（写真は2月27日に行われた公開稽古時のもの。）

様々な現場で活躍している魅力的な10人の俳優と、従来のSHOW-ismから一歩進んだ新しい世界を創り出そうとしている気鋭の演出家・小林香さんのコラボレーション。大人の音楽劇『ピトレスク』でどんな素敵な化学反応が起こるのか……是非劇場で体感してみて下さい。