小さなリフォームの工夫で間取りは変えられる
ベッドとベッドの間に引き戸を吊るリフォームをするだけでも、個の空間を確保することができる。
コレカラ先、快適に暮らしていくためには、リフォームの際に間取りの見直しをしてみましょう。
間取りの見直しと言っても、大がかりな間取りの変更をするだけが間取りリフォームではありません。収納を足したり、ドアの向きを少し変えたり、新しく戸を取り付けたりするだけでも、新しい暮らし方ができます。
例えば、あまり使ってない部屋があったら、そのまま納戸しておくのではなく、半分を収納専用スペースに、残り半分をパソコンスペースにするリフォームをすれば、便利に快適に暮らせるようになります。夫婦の寝室なら、ベッドとベッドの間に簡易な引き戸を吊るリフォームをするだけでも、個別の空間を確保することができるようになります。
風通しも間取り次第です。1部屋の中で風通しよくするのは難しくても、家全体の間取りから見て風が抜けるよう、室内窓を活用したり窓やドアの位置を見直したりすれば、風通しのいい家にできます。また、間取りを考える際には、寝室と水まわりの間に段差や階段が無くなるよう計画しておけば、将来のバリアフリーにも対応しやすくなります。
家の機能や性能の古さが原因で起きる、暮らしの中での困りごと
リフォームするなら、この先20年の暮らしを考えて、手すり取り付けなどのバリアフリーリフォームも忘れずに。
このブロックにチェックが付いた方は、家の性能や機能がちょっと古い可能性があります。リフォームの際には、性能向上リフォームも忘れずにしておきましょう。
冬に暖房しても窓際が寒かったり、夏に2階がやたらに暑かったり、結露が起きやすかったりするのは家の断熱や遮熱性能が低いのが大きな原因です。古い家は性能が低いことが多いので、このようなことが起きやすくなります。
一戸建ての断熱リフォームの基本は、床下、窓、屋根裏の3ケ所です。床下と屋根裏には断熱材を入れ、窓は断熱遮熱ガラスへの交換や内窓の取り付けを行います。どれも短時間でできて効果が高いリフォームです。マンションの断熱リフォームは窓と北側の壁面に断熱リフォームをしておくといいでしょう。
一戸建ての場合は、窓にはできるだけ雨戸やシャッターを付けておきましょう。雨戸やシャッターは防犯の役割があるだけでなく、台風や竜巻などの災害時に窓を守ってくれる役割もあります。マンションの場合は窓ガラスに飛散防止フィルムを張りましょう。将来のことを考え、階段や水まわりに手すりを取り付けておくのも忘れずに。
家事ラクのポイントは連携をよくしておくこと
洗濯機から出した洗濯物をすぐ近くで干せるようにしておくとラクになる。
ここにチェックが付いた方は、家事に手間が掛かる家になっている可能性がありますので、リフォームの際には、家事がラクになる設備選びや間取りの工夫をしていきましょう。
「賞味期限切れの食品を発見することがある」にチェックが付いた方は食品庫に問題がある可能性が大!昔に比べ保存食品の数や種類は増えています。奥まで見えない収納庫に食品を詰め込んでいたら、いつの間にか賞味期限が切れているということも。食品庫が充実すると、献立が考えやすくなり、食卓のメニューも変わります。キッチンリフォームの際には、食品庫づくりにじっくり取り組んでみましょう。
家事をラクにするポイントは、設備の交換だけにとどまらず、それぞれの家事の連携をよくしておくことにあります。例えば洗濯機から出した洗濯物をすぐ近くで干せるようにしておく、洗濯と炊事を連携してできるようにしておくなどの工夫で、これから先の家事がぐんとラクになります。
いかがでしたか?次のページでは、このチェックリストの意味と解決策をご紹介します!