建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

街を間取る小さな家[まちまどり]

東京都心の典型的な住宅密集地に完成した「小さな」家。平面積はわずか15.5坪でありながらも、上に向かって許す限り高さを求めて容積を目一杯にとり、部屋の機能を限定しないオープンプランにすることよって、開放感と意外性に満ち溢れた、おおらかな空間をつくり出しています。

執筆者:川畑 博哉

最寄りの地下鉄の駅から公園を抜けて進むと、昔ながらの典型的な住宅密集地が広がっています。Nさん一家はここに中古住宅を購入し、6年程住みながら建替えを考えていました。
そして自分たちのテイストに合う建築家をネットで探していたところ、瀬野和広さんのホームページでその家づくりの手法に共感し、設計を依頼したのです。

路地の奥の赤い屋根


写真をクリックすると次の写真に進みます
外観
1. アプローチの幅は2.5m。屋根はアルミ合金鋼板張り。
外観
2. 外壁には厚さ約4cm、幅約9cmのカナダ杉のボーダーリブが取り付いている。
模型
3. 100分の1の模型(左)と、50分の1の軸組模型(右)。
4. 50分の1の断面模型。全体が3層になっているのが分かる。


二階建ての家がひしめき合う住宅地の一画。左右の家に挟まれたコンクリートの路地の奥に、赤い屋根の二階建ての家が見えています。
ちょっと変わっているのは屋根の上に、窓の付いた大きな箱のようなものが載っているところ。これは四方を隣家に囲まれるという厳しい立地に建つNさんの家の内部に、自然光と風を取り込むための箱なのです。


◆建築データと建築家プロフィール


  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます