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PS4の初週を、Wii U、3DS、PSVitaと比べて考える(2ページ目)

待ちに待った新ハード、PlayStation4(以下PS4)が2014年2月22日に発売されました。発売初週、発売が土曜日となりますので土曜、日曜の2日間の販売台数は約32万台。みなさん、この数字を聞いてどう思いますでしょうか? 少ない? 多い? これまでに発売された、ニンテンドー3DS、PSVita、Wii UとPS4の数字を比較してみたいと思います。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

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龍が如く維新! も健闘

龍が如く 維新!の図

PS4の1番人気は、同梱のKNACKを除くと、龍が如く 維新!でした

続いては発売同時タイトルについて。PS4で最も売れたタイトルは、ソニー・コンピュータエンタテインメントのPS4専用アクションゲーム「KNACK」です。ただしこれは本体に最初からダウンロードコードが同梱されている為で、PS4ユーザーみんながKNACKを選んだ、という数字ではありません。じゃあKNACKの次にくるタイトルは何かといえば、セガから発売された「龍が如く 維新!」の約7万本。

これも、各ハードのロンチタイトルのトップの初週販売本数と比べてみましょう。3DSは「レイトン教授と奇跡の仮面」が約12万本、PSVitaは「みんなのGOLF 6 」が約5万本、そしてWii Uは「New スーパーマリオブラザーズ U(以下NewマリオU)」が約17万本。

結構バラバラなんですが、マリオはちょっと別格というところでしょうか。しかし、全てのPS4に最初からKNACKが同梱されていて、新たにソフトを買わなくてもゲームを楽しめること、また、「龍が如く維新 !」はPlayStation3版も同時発売されていることを考慮にいれると、他ハードと同等にキッチリと売れている、という感じではないでしょうか。

ちなみにNewマリオUは本当に別格で、既に累計で100万本を突破しています。Wii U自体は大苦戦で本体の累計販売台数が約170万台。半分以上のハードに装着されているということになります。

全ての次世代機がその後伸び悩んだ

3DSとWii Uの図

3DSは見事に大きな流れをつかみましたが、Wii UやPSVitaは苦しい状況が続いています

さて、こうしてPS4の発売初週を他の次世代ハードのデータを並べて比較してみると、概ね「大差ない」ということがお分かりいただけるんじゃないかと思います。ということは、その後の展開についても、他の次世代ハードの状況が参考になるかもしれません。

実は、3DS、PSVita、Wii Uには、その後も共通して言えることがありまして、需要が一巡した後に苦戦しているという点です。需要が一巡するというのが、50万台なのか、70万台なのか、みたいなところはそれぞれなんですが、その後はどのハードも1度停滞。3DSに関しては、2011年夏の値下げ、そして同じ年の年末商戦に、「マリオカート7」、「スーパーマリオ3Dランド」、「モンスターハンター3G」という3本のキラータイトルを投入して勢いを取り戻しましたが、PSVitaとWii Uに関しては、短期の盛り上がりを作れることはあっても、大きな流れには至っていません。

過去のゲームハードの立ち上げを振り返ると、発売と同時にハードもソフトもドカンと売って、垂直立ち上げに成功したプラットフォームが市場を制圧していくという例がありますが、どうやら今世代ではそれがかなり難しい状況にあるようです。

PS4に関しても、初週約32万台で、品薄の店舗も見られますが、即完売でどこにもない、という状況でもないので、現時点では垂直立ち上げで一気に、という雰囲気はあまりありません。

発売直後に固定ファンが購入するも、その後にソフトが続かず勢いがおちる、これをどうやって取り戻してもう1度勢いをつけるか、というのが現世代のハードの大きなポイントになっています。
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