絵本/絵本関連情報

2600の星が輝く驚きのしかけ絵本『立体で見る星の本』

美しい星空を見上げ、星々を線で結んでは、北斗七星やオリオン座などの星座を探したことはありませんか? 『立体で見る星の本』は、付属の立体メガネを使って、その時のワクワク感を思い出させてくれる、美しくて不思議なしかけ絵本です。

執筆者:大橋 悦子

輝く星々を立体化した美しく不思議な絵本『立体で見る星の本』

星や星座に詳しくない方でも、美しい夜空に北斗七星やオリオン座などを探した経験があると思います。夜空を見上げ、小さな光の粒を線で結んでは、浮かび上がる星座を探すのは、とても楽しい時間でした。『立体で見る星の本』は、その時のときめきが蘇ってくるような、美しくて不思議なしかけ絵本です。紙面いっぱいに輝く星の全てを心ゆくまでご覧ください。

しかけメガネをかければ、紙面に浮かび上がる88の星座

『立体で見る星の絵本』の表紙画像

赤と青のメガネを使って、宇宙の星々を浮かび上がらせるしかけ絵本

ほとんどの絵本は、表紙から読み始めるものですが、一刻も早くこの絵本を楽しみたい方は、まず裏表紙を開けてください。見返し部分に添えられた立体メガネを切り離せば、さあワクワクするような天体観察の始まりです。

ページを開くまでもなく、表紙には美しい紫色の紙面に大小さまざまな星たちが散りばめられ、いくつもの星座を形作っています。本文はといえば、見開き左側に星や星座の名前が書かれ、それと共にわかりやすい星座絵が白線で描かれています。見開き右側は、左側と同じ星並びですが、星以外のものは一切描かれず、星々がただ並んでいるという構成です。

その数なんと2600個! 全天88の星座が網羅されています。立体メガネをかけるだけで、そのいくつもの星たちが、突然紙面に浮かび上がるさまは、まさに圧巻のひと言につきます。しかも、実際の夜空の星々が平面的なのに対し、地球から遠い星は遠くに、近い星はこちらに迫ってくるかと思うほど近くにと、星空が驚くほど立体的に見えるのです。眺めるうちに、まるで、宇宙空間を漂っているかのような錯覚を覚えるのは、私だけではないでしょう。

手作り立体メガネの画像

ガイド手製の立体メガネ。幼い子には白くまさんを持って見てねと声をかけます

この絵本を理科の副読本や科学絵本として読むならば、小学生くらいからとなりますが、絵本の中の、壮大でロマンティックな星空を楽しむのなら、もっともっとずっと小さなお子さんにも、自信を持っておすすめできます。立体メガネの趣向も、きっと面白がっていただけるでしょう。なお、万一小さなお子さんが、立体メガネを壊してしまっても、巻末に立体メガネの簡単な作り方が記載されていますので、どうぞご安心ください。ちなみにですが、我が家の立体メガネは、繰り返し作り続けて、すでに4代目。現役のメガネは、お菓子の空き箱を利用した手作り感あふれるものになりました。

※ 絵本には、立体メガネが後ろ見返しに1つ付属しています。


【書籍DATA】
杉浦康平/北村正利:作
価格:2415円
出版社:福音館書店
推奨年齢:7歳くらいから(星の美しさを楽しむためなら3歳くらいから)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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