さまざまなプロジェクションマッピング
相模湖イルミリオンのUFOプロジェクションマッピング
<地域特性や立地を生かしたスクリーン>
関東最大規模のイルミネーション『相模湖イルミリオン』2013-2014シーズンで開催(2014年4月13日まで)されたUFOプロジェクションマッピングでは、広大な敷地で周囲が暗いという立地を活かして、その地にUFOが墜落したというストーリーが直径8mのUFO円盤に投影されました。
また、『さっぽろ雪まつり』のプロジェクションマッピングのスクリーンは“いつかは形がなくなってしまう雪像”であり、雪が降る地域・季節ならではのイベントの特徴を活かした試みだと思います。開催中にも日々雪像が溶けて形が変わってしまう凹凸に投影を微調整しながら映像を合わせていくクリエイターの挑戦は、今後のプロジェクションマッピングの発展に繋がることでしょう。異なる条件・環境の元、各地で実現のための努力が積み重ねられ、今後もさらにバリエーション豊かなものに進化していくはずです。
<巨大オブジェへの投影>
2014年3月に4日間だけ開催された 「ガンダムプロジェクションマッピング」写真提供:創通・サンライズ
同時にイベントとコラボレーションした限定商品『ハコビジョン GUNDAM in DAIBA』を『GUNDAM Café』及び『ガンダムフロント東京』で販売を開始。こちらは、スマートフォンをセットすると手のひらサイズでプロジェクションマッピングを疑似体験できると発売以来爆発的な人気の食玩(お菓子のおまけ)『ハコビジョン』(発売元:バンダイ)限定バージョンです。
1979年のTV シリーズ放映開始から今年で35周年を迎える機動戦士ガンダムを記念して様々な活動が予定されている 『機動戦士ガンダム35周年プロジェクト』にも注目です。
他にユニークなスクリーンといえば、東京ミッドタウンでダイオウイカの巨大オブジェへの投影が思い出されます。夏のNHKスペシャル『シリーズ 深海の巨大生物』と国立科学博物館で実施された特別展『深海』の開催にあわせて実施(2013年7月)されたものです。
このように企業の宣伝やブランディングとしてプロジェクションマッピングが活用される例も増えています。
<ライブ演出>
カレッタ汐留で開催されていたプロジェクションマッピング
また、世界最大の広告祭『カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル』でPerfume(パフューム)が披露した“踊っている3人の衣装にリアルタイムで投影されたプロジェクションマッピング”も世界中から注目をあびました。近年、さまざまなアーティストのライブやコンサート、プロモーションビデオ、あるいはCM演出などにも活用されています。
<通年楽しめるプロジェクションマッピング>
■『横浜ランドマークタワー』ドックヤード・プロジェクションマッピング
2014年3月1日より第三弾「THE NEW WORLD」、第一弾「YOKOHAMA ODYSSEY」をダブル上映。
<最新情報>
東京ディズニーランドのシンデレラ城では、2014年5月29日(木)から3Dプロジェクションマッピングのショー、キャッスルプロジェクション『ワンス・アポン・ア・タイム』が実施される予定です。
次のページではプロジェクションマッピングの未来を勝手に予想(希望)します。