無駄吠えや飛びつき癖…本当に問題行動なのか?

問題行動と困った癖とは違います。困った癖であるなら、飼い主さんの努力次第で直せるかもしれませんよ?
可愛いイタズラと困った癖は違う

イタズラは可愛いものだが、行動の問題は事故やクレームに結びつくことも:(c)STUDIO TEC/a.collectionRF/amanaimages


「問題行動」という言葉が聞かれるようになってから随分と経ち、今では定着した感がありますが、純粋な意味での問題行動というのはそれほど多くはないものです。

一般に言われる無駄吠えや引っ張り癖、人への飛びつき、留守番中のイタズラなどは犬にしてみれば習性や本能から出るごく自然な行動であり、それが度を過ぎたり、飼い主が困った、望ましくないと思ったりすることで初めて「問題」ととらえられるようになります。

引っ張り癖や飛びつき癖、無駄吠え……このような類いのものは、問題行動と言うより、困った癖といったところでしょう。

それに対して自分の体を被毛が抜けるまでしつこく舐め続けたり、意味もなく同じ行動を何回も繰り返したり(常同行動)、強度の不安があって自然に行動できない、人に対して強度の攻撃意識があるというような明らかに異常と思われるものは問題行動として扱われます。これらの場合には専門的な行動治療が必要になることがあります。

行動の原因を探ることが大切

一方、困った癖を直したい場合には経験と知識豊かなトレーナーが手助けしてくれるでしょうし、観察と工夫、努力次第では自分で解消することも可能です。いずれにせよ行動上の問題が出た場合には、まずどこに原因があるのかを探ることが大事となります。

1つの例として、家の前の道路を誰かが通り過ぎる度に吠えている犬がいたとします。窓越しに人の姿が見えることが刺激になっていたのかもしれません。このような場合には、犬からは道路を見えなくしてしまう、または道路が見えない部屋で生活させるようにすることで吠え癖が軽減されることもあります。

どんな状況の時に、どんな条件が重なると問題が出るのか、よく考えてみることからまずは始めてみてください。

もう1つ大事なのは、行動の問題を引き起こす原因はいろいろ考えられるということです。もしかしたら、何かの病気が根底にあるのかもしれません。たとえば体に痛みがあるので、近寄ろうとする人、触ろうとする人にはカプッとしていたなど。健康面に何か問題はないかチェックしてみることもお忘れなく。

また、散歩や運動が足らずに、そのストレスから吠えているという場合もあります。実際、散歩や運動量を増やすことで無駄吠えが軽減されるケースもありますので、何かストレスになるようなものはないか、環境を見直してみる必要もあるでしょう。