不妊症/妊活・妊娠したい人のための生活のコツ

妊娠したい! 妊活は夫婦がお互いを大事にする練習

結婚して、家庭を持ち、子供を授かって、育児していくことは当たり前のこととして捉えられがちですが、何十年に及ぶ夫婦の壮大なプロジェクトとも言えます。お互いにいい家庭を持とうという目標に力を合わせて進んでいくことになります。妊活はその大きな目的である子供を授かる部分です。

執筆者:池上 文尋

妊活は夫婦お互いを大事にするためのトレーニング!

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何十年と一緒に仲良くするにはお互いに大事にする意識が大事です!

結婚して、家庭を持ち、子供を授かって、育児していくことは当たり前のこととして捉えられがちですが、何十年に及ぶ夫婦の壮大なプロジェクトだとも言えます。お互いにいい家庭を持とうという目標に力を合わせて進んでいくことになります。

妊活はその大きな目的である子供を授かる部分。私の親世代の時は結婚の時期も早かったし、子供を授かることはごくごく当たり前でした。意識しなくてもみんな自然に家庭が出来上がっていた時代です。

しかし、今は社会的な環境も変わり、価値観も変わり、結婚する年齢が20代前半から30代前半と大幅にずれています。そして、子供を授かるにもなかなかすんなりとはいかない人が増えてきました。

よって、今は卵子老化、精子老化、セックスレスと妊活年齢が上がった故に起きる問題がクローズアップされている状態です。

以前は10組に1組が不妊カップルと言われていましたが、今やその2倍になるのではないかという説もあるぐらいです。

しかし、私はそれが良いとか悪いとかいうのはナンセンスだと考えています。人は出来るだけ、自由に幸福に生きるのが大事で、そのための結婚であり、妊活だと思うからです。よって、妊活をきちんとしよう! 二人の子供を作ろう!と思われる方に様々な切り口で情報を提供している訳です。

今日は妊活の基本的な考え方として「妊活は夫婦お互いを大事にするためのトレーニングである」ことをお伝えしたいと思います。

子育てが終わった同級生から気づいたこと

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女性の子育て後の悩みは今までの夫婦関係の積み重ねから生まれる。

なぜこのようなことをお話するのかというと、私の友人の話から気づいたことがあるからです。私は現在、47歳ですが、同世代の女性は子育てをそろそろ終わる人もいて、閉経もあり、色々と悩みが多い年頃です。一緒に飲みに行ったり、話を聞いていると、夫婦2人の関係が冷えていたり、お互いの思いやりがなくなってしまっているケースが非常に多いと感じました。

私は男性なので彼女達のお話を伺っていて、「あ~、しっかりと考えないといけないな」と思った事があります。それは夫婦お互いにパートナーの健康、カラダと精神をいかに思いやることが出来るかという部分です。

結婚して、老後まで一緒に添い遂げるとすればたぶん40~50年ぐらいになると思います。お互いに励ましあい、幸せに生きるためには健康は大前提と言えます。

妊活というのはそのお互いの健康を気遣う最初の共同作業とも言えるのです。食事(栄養)や運動に気を配り、性生活を営み、精神的に充実するようにお互いを励まし、応援していく姿勢が必要になります。

ここで得られたパートナーシップは妊娠・出産のステップ、育児中のステップにも活かされることになります。特に男性は妊活・妊娠・出産・育児について不慣れなことが多いと思います。しかし、ここで果敢にチャレンジすることは女性に大きな安心感を与えることが出来ます。

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妊活はパートナーシップが試されます!

不妊治療において通院している妻をサポートしない男性はその先のもっと大変な妊娠・出産・育児でも消極的な姿勢になってしまうのではないかと女性に失望感や不安感を与えてしまうことになります。

女性でも妊活から育児まで、みんな初めてで不安なことばかりなのです。しかし、産むことや育てる場面で女性しか出来ないことがあるから、逃げられない状況にあるわけです。それに立ち向かうために女性同士助け合っていることが多いとも言えます。

夫婦関係の良い継続は男性のサポートから

昨年、NPO法人Fine主催のFine祭りでパネルディスカッションに出演させて頂いた時に共演していたひきたくにお氏が話されていた事が印象に残っています。

「大変な目をしながら俺の子を産んでくれるのに、俺が守ってやらなくて誰が守ってやるんだ。男が恥ずかしいことなんか、彼女に比べたら極めて小さなことだよ。夫が妻にカッコイイところを見せられるのはこういう時なんだよ」ということを聞いた時に、パートナーとしての男性の優しさは結婚前の恋愛の浮ついた優しさではなく、相手をどこまでも思いやるどっしりとしたものなのだと改めて感じさせられました。

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男前なココロと行動を取れるか?がポイントです。

不妊治療において、「俺には原因がないからお前だけ行け」とか「恥ずかしいから一緒に行きたくない」とかいう夫はもっての他というわけです。

私は子育てが終わった時に夫婦で「お疲れさま~、これからどうやって二人で楽しもうか」と言い合える夫婦が増えてくることを望んでいますが、それもこの妊活で良いスタートが切れるかどうかが大事だと思っています。

男性にとっては女性のカラダと心を知るいい機会だし、逆もしかりです。こういうチャンスがないと学べないことでもあります。妊活によって、お互いを理解し、仲良くなれるのであれば、それはとても意味深いものになるのかなと思う次第です。

最後に

今回は私の同級生世代を見て、若い世代の方々に参考になればという記事でした。今の若い世代の男性は女性のサポートを進んで行う世代なので、我々の世代のような心配をしなくても良いのかもしれませんが、仕事もしながら、妊娠・出産・育児のサポートをどのようにしていくのか色々と考える内容だと思います。
その一助になれば幸いです。

最後に一言。
「熟年離婚で不幸にならないためには、まずは妊活から積極的なサポートを♪」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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