生活口座と、貯めて増やす口座

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銀行口座を、使う目的で分けると、「生活口座」と「貯めて増やす口座」になります。

1つの口座で「生活口座」と「貯めて増やす口座」を兼ねるのもありですが、銀行口座は1つだけではなく、2つ以上、持つのがおすすめです。とはいっても、多すぎても使いこなすのが大変。ごく普通の生活なら、最低2つ、通常は3つもあれば足りると思います。多くても5つ以下に絞りたい。その理由は次の通りです。
  • 「生活口座」と「貯めて増やす口座」を分けることで、安易な貯蓄の取り崩しを防ぐことができる。
  • 複数の銀行口座を持つことで、サービスを比べることができる。
  • 利用できる金融商品・サービスの幅が広がる。
  • 銀行が万一破たんしたときも、別の銀行口座から、お金を引き出せる。
  • 銀行のシステム不具合でATMが利用できなくなったとき、別系統のATMを利用できる。
  • 資産を複数の金融機関に分散することで、リスクを軽減する。
  • 資産を分散しつつ、口座数を絞ることで、資産の総額や全体像を把握しやすい。
現在、使っている銀行口座で「生活口座」にあたるもの、「貯めて増やす口座」にあたるものを確認してみてください。きっちり分けていない、あまり意識していなかったなら、少し整理してみましょう。

2つの口座にお金の流れを作る

●生活口座(総合口座の契約にする)

仕事の収入が振り込まれる銀行口座を生活口座として活用するのが、もっとも自然で面倒がありません。お金の流れは次のようにします。

  1. 収入が振り込まれる。
  2. 生活関連の引き落としは、原則すべてこの口座で落とす。あわせて定期預金の自動積立を設定しておく。
  3. 定期預金の自動積立が一定額以上になったら「貯めて増やす口座」に移す。普通預金の残高を一定額に保つよう心掛け、こちらも一定額を超えたら、定期預金や、「貯めて増やす口座」に移す。
  4. これを繰り返す。

*子どもの給食費の引き落としなどで銀行が指定されていて、2つ以上の生活口座が必要になる家庭もあるかもしれません。その場合は、卒業などにより引き落としが終了したら、すみやかに解約しましょう。

●貯めて増やす口座(こちらも総合口座の契約)

  1. ボーナスや、積立でまとまったお金を入金する。
  2. 今後のライフプランをもとに、金利や期間を確認して、定期預金や個人向け国債等にする。値動きのある金融商品も活用したい場合は、投資信託口座を開設したり、証券会社の口座と連携させる。
  3. 定期的に評価額を確認する。
  4. 1年に1度は、元本の増減および、利息や運用益を確認する。
*貯めて増やす口座も原則ひとつ。取扱う商品やサービスによっては2つという選択肢もあり。

利用できるATM、商品・サービスを確認して組み合わせる

2つ以上の銀行に口座を持って使う場合、銀行間でお金を動かすことになります。振込には通常手数料がかかるので、ATMを使って現金を引出したり、預入れます。そのためには、手数料無料で共通で利用できるATMがあること、あるいは、それぞれのATMが至近距離にあることが条件になります。まずは、その点を確認しましょう。

その上で、せっかく複数の銀行を利用するのですから、サービスの幅が広がる方が嬉しいですね。銀行にはいろいろな種類があり、その特徴を簡単に説明すると次の通りです。
  • 都市銀行…店舗やATMは都市部が中心。提供するサービスの幅が広く、先端を行く。
  • 地方銀行…県庁所在地などを中心に地域密着の店舗展開。各銀行が工夫する独自サービスあり。金利の高いインターネット支店を展開している銀行も。
  • ゆうちょ銀行…全国展開。ゆうちょ銀行に加えて郵便局も窓口として利用できる。ATM数が多い。
  • インターネット専業銀行…原則、店舗を持たずインターネットでの取引が中心。金利の高いネット定期預金の他、投資信託等を取り扱う銀行も。自前のATMはなく、コンビニATMや、ゆうちょ銀行ATMを提携ATMとするところが多い。
  • 流通系の銀行…異業種から参入して、これまでの常識にとらわれない銀行サービスを展開。電子マネーと相性がいいのも特徴のひとつ。
  • 信用金庫…厳密には銀行ではないが、銀行と同様に利用できる。地域密着で独自サービスあり。しんきんゼロネットサービスというATM網を全国で利用できる。
日本では、金融サービスの自由化が進んでいて、横並びだった銀行サービスにも様々な変化が起きています。そんな時代に、どんな組み合わせなら便利にお得に使えるか、銀行口座の組み合わせ方の例は、このシリーズの最後の章で紹介します。


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