歯・口の病気/審美歯科

顔に合わせた素敵な口元づくりのポイント(2ページ目)

顔に合わせた素敵な口元について解説します。

石井 府中

執筆者:石井 府中

歯科医 / 審美歯科ガイド

美しく見える歯の整え方のポイント

■顔のラインと歯のラインをそろえる

歯並びと顔のラインのイメージモデル

歯並びと顔のラインのイメージモデル

右のモデルの写真を見て下さい。歯のラインや顔の各パーツにラインが引かれています。同じ色の線が平行になるように歯並びを仕上げて行くことが理想ですが、1つずつ見ていきましょう。

顔の真ん中、中心に縦に引いている青い線を正中線(せいちゅうせん)と呼びます。このラインと、1歯1歯の縦のライン(具体的には歯の中心線である歯軸:しじく)が平行になるように歯並びを整えます。また同時に、歯の縦のラインは微妙に内側を向いており、ラインをずっと下に延長していくとある1点に集約されるように角度を整えることもポイントです。

次は横のラインです。ピンク色の線が引いてありますが、上から目のライン・笑った時の口角のライン・歯の先端部分のラインの順です。これらの線がすべて並行になるように仕上げると、笑った時にもっとも美しく、自然に整った印象を与えることが出来ます。

■セラミック治療の場合はサイズも大切
また歯のサイズも、1歯1歯は同じではありません。セラミック治療で歯並びを整える場合など、希望のサイズや理想的なサイズに歯の大きさをそろえる際には、上の前歯の場合、前から1本目の左右(もっとも手前の歯2本)が一番大きく、犬歯と呼ばれる3番目のサイズがその次、2番目の歯がもっとも小さいサイズであるのが本来の歯のサイズです。

歯の先端のラインの拡大図

歯の先端のラインの拡大図

また先ほど歯の先端のラインをご紹介しましたが、上の前歯の歯の先端のラインは厳密にはそろっておらず、理想は3番目の歯が一番長く、次が1番前、2番目の歯がもっとも短くなります。これらの長さは、それぞれ0.5mm間隔で整えると、とても美しく自然に仕上がります。

 

希望に応じて治療を組み合わせて

口元を美しく整える場合、最終的にどこまでそろえたいと希望されるかによって、治療方法を選択します。歯を削らず、色だけ白く明るくしたい場合にはホワイトニング治療、同じく歯を削らずに歯並びを整える場合には矯正治療(ケースによっては歯を抜く場合もあります)、歯の色や歯並び・歯のサイズまでのまとめて整えたい場合にはラミネートベニアやオールセラミッククラウンによる治療が適用されます。

治療時には単一の方法ではなく、治療完了までの期間や金額などの相談も行いながら、それぞれの治療のメリットを組み合わせて総合的に治療を行うケースが多いかと思います。

まずはご自分に合った歯の色や歯並びを知り、治療を検討されている審美歯科や美容歯科などに相談されることをお勧めします。
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