契約前に契約者・入居希望者と相対しない管理会社

こうした厳しい審査を行っている管理会社は、あくまでも管理のみ行っている場合がほとんどです。つまり内見の際の立ち合いや契約時にも入居者とは基本的に会わない、ということです。これは入居希望者の人となりや、言葉の端々から得られる様々な個人情報を得る絶好の機会を逃しているのです。

申込書だけでは知ることができない契約者・入居希望者の人柄を把握することをせず、書類だけで間違いのない(トラブルが生じる可能性の少ない)審査を行おうとした結果、このような現実に即していない厳しすぎる審査条件となってしまうのです。

臨機応変にトラブルに対処できることが重要

kanri

書類だけでは正確な審査は出来ません

確かに厳しい審査を行い、入居希望者をふるいにかければ、万が一のことが起こったとしても火消しに手間はかからないかもしれません。管理会社の手間も少なくて済むでしょう。

しかし、裏を返せばそこまで厳しい条件の審査をし、吟味したうえでなければトラブルに対応できない、ということも意味しています。

管理に伴うトラブルは様々なケースやパターンがあります。それら全てをあらかじめ予測することは出来ません。不足な事態が起こった時、臨機応変に対応できることがなにより重要です。そして臨機応変に対応するためには、契約前から契約者や入居希望者と相対し、書類だけでは見えない情報を把握し、入居者をサポートする管理会社として、最低限の関係を築いておくことがなによりも必要です。

どんなに審査を厳しくしたとしても、トラブルが起こるときは起こります。入居者の「人となり」がある程度分かっていれば、トラブルになった際の対応方法や解決のヒントも見つかるものです。書類と人間、どちらか一方だけではなく、バランスよく双方を見ることが管理会社にとってなにより必要なスキルではないでしょうか。
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