大卒男子、女子ともに東京都がトップ
平成26年 大学卒男女の都道府県別初任給の平均。大学卒の男女・都道府県別の初任給の平均額を金額順に並べ、それぞれトップ5とワースト5を抜き出した／出典：厚生労働省「平成26年賃金構造基本統計調査結果（初任給）の概況」
男女ともに東京都が一番高く、2位以下が東京都を100とすると97から95でほぼ並んでいます。都道府県も同じようなところが並んでおり、男女で特別変わった動きはありません。
石川県、香川県、鹿児島県、山梨県は大卒女子＞大卒男子
大卒の初任給を男女別に比べてみると、ほとんどの都道府県では男子のほうが高額になっています。しかし、いくつかのところでは女子のほうが高くなっているところもあります。山梨県で男子19万7300円に対して女子19万7500円、石川県では男子18万9000円に対し女子19万4100円、香川県では男子18万7000円に対して女子18万9700円、鹿児島県では男子178万4000円に対して女子17万8800円。特に石川県では女子のほうが5万1000円も高額になっています。
同じ会社で女子のほうが男子より初任給が高いというわけではありません。少数の大卒女子が、より専門性の高い高給な仕事についているために平均を押し上げているのでしょう。とはいえ、そのような職場が多くある魅力的な都道府県とも考えられます。
高卒は神奈川県、大阪府、東京都、愛知県がほぼ同じでトップ
最後に高卒の初任給もみておきましょう。上の表には載っていませんが、高卒男女の初任給は神奈川県がトップで17万4100円。次に東京都16万8000円、大阪府16万7800円、埼玉県16万6500円、千葉県16万5200円とほぼ同じ程度の高い水準となっています。これらの地域は工業地帯で製造業が盛んなところです。高卒の新入社員が活躍できる会社が多いのでしょう。
以上、都道府県別の初任給をみてきました。これらはあくまでも平均ですので、個々の会社の状況はまた違うものでしょう。また初任給だけではなく、入社後どのように賃金がアップするかも大事なポイントです。ただ、初任給に関して地域性やその傾向を知っておくと、より就職活動が進めやすくなるのではないでしょうか。
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