大きなハンドルにリフォームすれば、手のひらや腕の力で動かせる
ノブや取っ手のバリアフリーリフォームでは、握力や指先を使うのではなく、手のひらや腕の力を使って動かせるよう考えていくことが大切です。例えばドアならレバーハンドルタイプを選んで。レバーハンドルなら握力が低下しても開閉しやすくなります。レバーハンドルなら握力が低下しても開閉しやすい(パナソニック)
ドアのハンドル部分だけ交換リフォームすることも可能です。交換用レバーハンドルは、ホームセンターなどでも売っていますが、細かい寸法を測ってそれに合わせて製品を選ぶ必要がありますので、専門の業者に依頼するほうが安心です。
引き戸には大きなハンドルを付ければ開閉しやすくなる(パナソニック)
引き戸の掘り込み引手に指先を掛けて開閉するにも、指先に力が必要です。引き戸には大きなハンドルを付けて、楽に開閉できるようにしておきましょう。忘れがちなのが和室の襖です。襖の小さな引手もハンドルタイプに交換しておけば安心です。引き戸リフォーム成功のポイントは下記で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
■室内ドアを引き戸にリフォームしよう
サッシや収納の扉も楽に開閉できるようにリフォームする
サッシの細いフチに指先を掛けて開閉するのも指先に力が必要で意外と大変です。リフォームの際には大きなハンドルが付いたサッシを選んでおきましょう。後付け用の大型ハンドルもあります。またサッシは戸車がすり減ると重くなります。10年に一度は戸車を交換しておきましょう。サッシの開閉も大きなハンドルがあれば楽にできる(大型把手付きサッシ/三協アルミ)
収納のつまみにも注意が必要です。小さなつまみをつまんで引き出しを引いたり、扉を開けたりするにはかなりの力が必要です。収納の扉は指先でつまむタイプではなく、ハンドルやタッチラッチと呼ばれる押して開くタイプを選びましょう。
水栓金具も忘れずに!握力低下を見越したバリアフリーリフォームを
軽く触れるだけで水が出るエアインシャワー水栓(TOTO)
バリアフリーな家とは、生活に支障が出る障害を無くした家のこと。握力が低下しても、快適に便利に生活できるよう、細かい部分のバリアフリーも忘れずに対策しておきましょう。
いざという時に困らないバリアフリーリフォームの大事なポイント、DIYでもできる簡単リフォーム、ついでのバリアフリーリフォームは下記で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
■バリアフリーリフォームの意外な必要・不必要
また年をとることで危険になる収納もあります。家庭内事故のデータから、事故が起きやすい危険な収納と、安全に暮らすポイントを下記でご紹介しています。
■その収納は危ない! 安全便利に暮らすリフォーム
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