住宅購入の費用・税金/住宅購入費用・予算

マイホーム購入計画「あなたの本当の頭金はいくら?」(2ページ目)

マイホーム購入時の資金計画で準備している頭金が購入時には減ってしまい、最終的には予算オーバーしたり、住宅ローンを予定よりも多く借りることになってしまう人が多くいます。今回は本当の頭金とはなにか、資金計画時の注意点を解説します。

村元 正明

執筆者:村元 正明

住宅にまつわるお金ガイド

頭金と自己資金の違い

まず、マイホームの資金計画では次のように考えておく必要があります。

自己資金≠頭金
自己資金=頭金+購入時の諸費用
物件価格+購入時の諸費用=自己資金+住宅ローンの借入金額

前ページで説明したように、確かに物件形態によって諸費用に違いがあり、諸費用は物件や住宅ローンによって違いがあります。そのため、正確な諸費用を把握するのは難しいのも実態です。

購入時の諸費用の注意点

そこで、物件を実際に検討するときに、物件価格だけをみるのではなく、必ず諸費用も含めた金額を、物件ごとに各住宅会社に必ず確認することです。できれば、購入時の諸費用の明細に関する資料を取得するようにしましょう。

新築マンションや新築分譲戸建の購入時の諸費用は比較的把握しやすいといわれています。しかし、中古物件や土地購入などは物件によって購入時の諸費用に大きな違いが出る場合があるので特に注意が必要です。

中古物件の場合は、住宅設備の残存耐久年数により購入後すぐに交換リフォームが必要かどうか、特に戸建の場合、屋根や壁などのメンテナンスや躯体自体の補強が必要かなどを確認して購入時の諸費用としてリフォーム代がかかるかどうか確認が必要です。

また、土地の購入の場合、土地価格以外に造成費などそのほかに負担する費用がないかどうかの確認が必要です。

新居用の家具や家電用品や引越代の金額を特定するのは難しいでしょうが、買換えが必要な家具や家電用品などは早めに確認して、買換えでどのくらいかかるか把握しておいたほうがよいでしょう。

なお、カーテンは必ずといっていいほど新調する必要があり、エアコンも部屋の数によっては増設する必要があります。また件数は少ないと思われますが、新居の設置道路の幅や駐車場の大きさの関係で自家用車の買換えが必要なケースもあるので、マイカー保有者は注意が必要です。

すぐに金額が把握できない場合は、前ページの統計上の金額を仮の金額としてスタートとしてみるとよいでしょう。

“頭金は物件価格に充当するお金”、”購入時の諸費用は頭金とは別に準備するお金”という考えをもとに、本当の頭金を把握したうえで、予算オーバーしない資金計画を検討しましょう。

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